アトランティコ手稿f.656ar_運河の水門 | レオナルド・ダ・ヴィンチのノート

レオナルド・ダ・ヴィンチのノート

万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチの活躍を紹介していきます。

社)日本機械学会による「機械遺産」に、新たに6件が選ばれた。

<機械遺産2010年認定>

① としまえん「カルーセル エルドラド」

② 旧金毘羅大芝居(金丸座)の廻り舞台と旋回機構

③ たま電気自動車(E4S-47 I)

④ 内燃機関式フォークリフト

⑤ 高砂荏原式ターボ冷凍機

⑥ 自動改札機


廻り舞台と旋回機構なんてレオナルド・ダ・ヴィンチの得意とする発明であるが、残念~。レオナルドのほとんどの発明は手稿(手書きノート)に描かれているだけで、実物が残っていない。恐らく試作品ぐらいは何かしら作っていたと思われるが…。

レオナルドの発明品で現在も残っているものはこれ!「運河の水門」。
水門によって水位を変えて船を運ぶという発明で、現在でも世界中で運河はこの仕組みを使っている。
こちらはアトランティコ手稿f.656arに描かれたミラノの運河に水門を作るプランの一部になるデッサン。描かれているのはサンマルコ閘門で、下の方に小さな扉があり水の流れを調節、閘門で仕切られた内側の水位が運河と同じになると門全体が開いて船が通過できるという仕組み。これによって高低差がある陸地を横断して運河を通すことが可能となった。

レオナルド・ダ・ヴィンチのノート-アトランティコ手稿f.656ar_閘門
アトランティコ手稿f.656ar_閘門


$レオナルド・ダ・ヴィンチのノート-アトランティコ手稿f.656ar_閘門

閘門によって船が低い所から高い所に移動する仕組み。

1.水門が開かれ、閘門内に水が流れ込む。

2.閘門内で水がいっぱいになる。

3.出口が開かれ、船は航行を続ける。


ミラノのナヴィリオ地区を通るナヴィリオ運河は、現存するレオナルドの発明品だ。最後の晩餐とともに世界遺産に加えて欲しい!骨董市でも有名なこのナヴィリオ運河ではクルーズも楽しめる