連休で時間があるので、気になっていたこちらをレンタルで観ました。

かの百田尚樹の原作だし特高を賛美してるとか聞いたので敬遠していたけど、どんなものかと気になっていたので一度観てみようと。

感動的で良く出来てますね。現代と対比しながらの進行で飽きさせないし、さすがに大ヒットしただけのことはあるかと。

内容も特に特高や戦争を賛美してるようには見えなくて、むしろ未来ある若者の命が簡単に、理不尽に奪われる悲惨さに胸が詰まりました。

 

そんな時代だったからと、戦時中だからある程度は仕方ないとはとても思えない。

何故なら今でも変わっていないから。

銃弾や爆弾で殺されなくとも、日々職場で過労死するほどの労働を強いられている若者がどれほどたくさんいるでしょうか。

それをわかっていながら、まだ長時間労働を規制するどころか、許す方の法律がわざわざ作られる。

なんとか頑張って結婚して子供を育てようにも、保育園もなかなか入れない、長じては学費も莫大にかかるとなったら、誰が安心して子育てできるでしょう。明るい未来を描けるでしょう。

老人になったらなったで、介護が必要になってもろくにサービスを受けられず、家族が介護の為の離職や疲れ果てて介護殺人を犯す人も後を絶たない状況なのに、サービスはカットされる一方!税金は上がる一方!!

 

だいたい消費税は全て福祉に使うのではなかったか?弱者をより一層痛めつけて平気なら一体政治とは何の為にあるのか?

こんな権力に庶民が命をすり減らされて奪われている様な状況では、戦時中と何ら変わりがないではないでしょうか。程度の差こそあれ…

その表面上の平和すらも奪われそうな、そんな危機が目前なのに未だに権力にすり寄ることしかしていないように思えるマスコミ。

無責任の極みですね。

ジャーナリストの本分を果たしてほしいと思います。