職場からの帰りの電車の中、窓から見える流れる景色を撮りました🌃
その写真に、イラストを加えてみました。
今回から、映像に関連した
連載(?)小説みたいなものを書いてみようと思います✒️📄✨
〜〜〜〜〜〜〜
少し私小説的なストーリー。
「光源のかけら」
その①
肌寒い夜の気配が
忍び寄ってくる重圧に、カケルは今夜も憂鬱になっていた。
ミッション系の高校に入ったカケルは2年目に、同じクラスになったジュンジと知り合った。彼は、ミッション系の高校に似つかわしくないヤンキーだった。それも、一匹狼のような。
今朝になって、自分の左肩の包帯に気付いたカケルは、ヤケになって酒でも浴びてしまいたい。と思うのだった。
記憶にない真っ赤な血に染まった包帯。
それを見ながら、
カケルは思った。
「どうせ、荒くれ者であり悪友のジュンジが昨晩も何かやらかしたのだろう。」
ジュンジには何度も手を焼いているので、いい加減うんざりしているのだが、放っておけない性分が自分にあることをカケルは知っていた。
昨晩も高校生の分際でジュンジと酒を浴びるほど飲み、繁華街の道で他校のヤンキーにジュンジが喧嘩を売っている所までは覚えている。
その喧嘩を止めに入った俺が、他校のヤンキーにナイフなどで切りつけられたのだろう。
包帯はジュンジがしてくれた?いや、まさか、あいつにそんな思いやりはない。
では、誰が?
いや、もうどうでもいい。まだズキズキ痛む左腕が、「ジュンジと付き合うのは、これっきりにしたらどうなんだい?」と言っていた。
ふざけんな!
血に染まった包帯の赤が、信号の赤のように、止まれ!とでも言ってるっていうのか?
そういえば、最近、同じ美術部仲間で、部長でもあるホシノ君に、「カケル、ジュンジと付き合うのはやめたほうがいい。」
と言ってたなぁ。
柔和で笑顔が絶えないホシノ君が言う言葉は、確かに説得力はある。でも、だからといってジュンジを見捨てていいのか?
そもそも、俺は何でジュンジとつるんでいるんだ?
カケルはそのように思い巡らしては、ジュンジのオールバックの頭の毛を掴んで引きずり回す自分を想像しているのに気付き、自分の悪い心にゾッとしていた。そして、その映像を打ち消しては、ジュンジの過去の姿から何かしらの希望を見出そうとしていた。
そうだ。思い出した。ジュンジは、高校の廊下ですれ違った先生に、疑問を投げかける言葉を放ったのだ。
その先生は聖書の授業を教えているので、
きっとジュンジは日頃思っている質問をしたのだろう。
「おい、センセー、聖書の中で、キリストはなんで『右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ。』と出来もしないことを言ったんだ?」
と、先生を睨みながら
喧嘩越しのジュンジ。
その場に居合わせたカケルは、ジュンジの喧嘩越しの口調にハラハラしながら、でも自分もその答え知りたい!と思うのだった。
先生は、そのジュンジを見下しながら、ヤンキーのたわごとか!というような表情で、
「そんな理由など知らんわ!聖書でキリストが言ってるのだから、
それを守ればいいんだ!」
とぶっきらぼうで、
投げやりのような言葉で答えていた。
ジュンジは「なんだと!?」と益々先生を睨み、一瞬即発の事態に。
でも、先生は「フン!」と言ってその場から去っていった。
カケルはまともな答えを出せない先生のことが腹立たしかった。
そして、ジュンジも苛ついていた。
カケルは、喧嘩越しの不遜な態度のジュンジを目撃したのだが、先生に投げかけるジュンジの言葉に、純粋に知りたい!という情熱を感じていた。
カケルは、その場面を思い出したのだ。
そうだ!俺はあの時、ジュンジの中に、ただならぬ純粋さと情熱を
感じたのだ。いや、ジュンジの言動に何だか嬉しくなる光を感じたかもしれない。
ジュンジの姿から垣間見えるのは、光源のかけらなのか?
希望の光源が、授業で学び始めたばかりのキリストだとしたら、その光のカケラぐらいはジュンジにもある、というのか?
普段は、どうしようもないボロ雑巾のような
ジュンジに?
いや、そんなことはい!と慌ててその思いを打ち消そうとしたカケルは、でも、コイツに何かある!希望が?そのように感じたからこそ、ジュンジとつるむようになったんだ。
と認めているカケルがいた。
まぁ、ときどき、ぶっきらぼうな言い方で、優しくしてくれたり、たまーに、食い物を奢ってくれる時もあるしなぁ、ジュンジは。
(つづく)
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