ぼくは 変わり続ける曖昧な君を 愛してる
君は思いを巡らせているね
君自身のこれからを
君がしたいと思っていることを
君を愛している人のことを
君が愛している土地のことを
でもそれはすべからく幻想なんだ
幻想が現実を支えている
それは荒波に浮かぶ舟のようにもろく頼りなく、
進路を見失いやすい
君の心は居心地が良いかい?
自分を言葉で定義付けてはいけないよ。
ましてやそれを心のよすがにしたり、原点にしない方がいい。
君の原点というのは真っ暗で見えないんだ。
眼に見えるものではない。
形がしっかりあるのでもない。
一見して正体が分からない。
ただ、音や響き、におい、そういった体の全てで感じられる、
包み込まれるような大きな存在があるだけなんだ。
