ーー約2500年前の古代ギリシャの哲学者「ソクラテス」。
あなたより賢い人はいないと言われた彼が辿り着いた境地が「無知の知」。ーー


有名なので聞いたことがある人も多いと思う無知の知と言う言葉。

ただ、最近Twitterを見ていて思ったのが、勘違いしている人が多いんじゃないか?
と思いました。

まぁ2500年も前の話なんで、現状受け取った人の解釈で良いとは思うのですが、
おもしろおかしく解釈するにはもったいない言葉で、
まさにそれこそ「無知の知」を体現しているのではないかな?
と思ったので今日は無知の知について書きます。


まず、「無知の知」について軽く。

ー天才と崇め奉られたソクラテスは本当に自分よりも賢い人はいないのか方々を渡り歩き、賢いと言われる人達と言葉を交わします。

そして辿り着いた答えが「私は自分が【知らない】と言うことを知っている、だからあなたより賢いのである。」ー

↑これがTwitterで書かれていた大体の内容。
パッと見、偉人が言ったとは思えない子供染みたおもしろい内容に見えますよね。

実際なんと言ったかはわかりませんが、別にこの文章でも問題はないかと思います。

ただ、問題は捉え方で、初見の人は
「自分が無知なのを棚に上げて、有識者を馬鹿にしてる」
かのように捉える人が多いんです。


実際は、
自分に知恵や知識を教えてくる有識者達はそれを事実と信じて疑わない人が多い。
でも受け取る側はその真偽をまず確かめなければならない。
つまり、探究や追求する余地を見出だせる者の方が、そういった有識者達よりも賢いのである。

これが「無知の知」の本質だと私は思います。


今ではメディアリテラシーとか言われたりしますし、世界の科学者達もこの思考によって日々研究などしています。

どんな情報でも、新しく得た知識は他からも情報を得て自分で考え、ふるいにかけて答えを出すべきであり、鵜呑みにしてはいけない。

これが「無知の知」の本質だと思いますし、情報をやり取りするこの世界で一番賢い考え方だと思います。


ただ、絶対に間違ってもらいたくないのは、これは「教えてくれる者を否定する(疑う)」という意味ではありませんからね。

教えてくれる者は少なくともその分野において自分より知識がある人でしょうし、もしそのふるいの先で間違いが見つけられたとしても、そこに導いてくれたのもその有識者あっての事です。

ドヤ顔で「あなたは間違っている」と言えばそれはまさしく、おもしろおかしく描かれたソクラテスそのものです。

疑うのは情報だけにしましょう。


以上!