誰でも手軽に撮影して拡散できる道具が発達したために
問題も伴って拡散され、被害も指数関数的に増大する。
法律で縛られていない行為に関しては
元来モラルや良識によって個々の判断にゆだねられていた
未成年、子供というのは周囲の環境に特に影響されやすい上に
善悪判断は未熟なので、両親がしっかり教育する必要がある、
…という意見も分かる。
が、実際のところ、子供たちが
影響を受けるのは学校や両親だけではないのだ。
影響を受けたのはリーダー(導き手)たる周りの大人たち、
TV、他の動画投稿の影響かも知れない。
これだけ子供がネットやメディアから受信しやすくなった社会では
学校や両親だけを責めたところで恐らくは問題は解決しない。
その問題行動を起こす子供に影響を与える
良識やモラルが欠如した社会全体の問題こそが病根なのだと考える。
政治家個人に恨みは毛頭ないが、
まず範垂れるべき導き手が無責任な態度で
高禄を食み、権力を維持するのであれば、
その姿かたちが国民に投影されるのは当然である。
我が国、日本ではそれで良いのだ、と。
無論子供に対する直接的な導き手は政治家ではなく、
親であり、教師であり、周辺の大人にも、世論という空気でもある。
特に昨今はネットによって気づかぬうちに導かれることもある。
そのことを個々人が自覚し、特に影響を受けやすく、
善悪の判断に未熟な子供は社会全体で育てねばならぬのだ。
学校や両親ばかりに責任を追及したところで
問題が解決するはずもない。
例え、責任を追及して大きな罪科を下し、
これで問題が解決したと一時的に溜飲を下げたところで
社会が改善されなければ病根は根治されていないのだから
第2第3の同様の問題が発生するだけである。
子供の行為を叱るばかりの親や社会は、
普段から良識やモラルを守っているか
正しいと思える背中を見せているか…
己の胸に手を当て、常日頃から良識やモラルを基に
範たる姿を示しているかを自問すべき時である、と
子供や両親に責任を押し付けるばかりの風潮に対して
私は当て所もない哀しみと怒りと共に考えるのである。
今回は感情に任せて書いたために推敲なく乱文失礼。