とあるコロナを受け入れている病院で働く看護師です。
元々、救急の看護師で、病院前看護を得意としております。自己紹介はこんなもので!
最近、腹臥位という言葉を聞いたことありませんか?
簡単に言うと、うつ伏せで寝ることを言います。
腹臥位は人工呼吸器装着中の患者さんに有効と言われています。
有効とは、予後の改善や死亡率の低下を言います。
では!
人工呼吸器を付けていない自宅療養者さんに有効か?
研究がされていないため、重症化の予防や予後の改善が期待できるかは不明です!
不明なだけで、有効な可能性はあると思われます。
しかし、研究がないため、積極的にやりましょうとは、言えないのが現状です。
今日のポイントはここからです!
腹臥位を
重症化の予防や予後の改善を目的に行うのではなく!
裏技!!
腹臥位を
一時的な酸素化の改善に使用しましょう!!
酸素を必要とするような中等症のコロナ患者さんに、腹臥位を行うことで酸素化の改善が得られる的な、記事を新聞でお見受けしましたが、私の経験上でも、腹臥位を行えた患者さんの大半が酸素化の改善が、見られました。
簡単に言うと
自宅療養中、救急車を呼ばないといけないくらい呼吸が辛い状況になった場合は、中等症と推測され、腹臥位(うつ伏せ)になることで、一時的に酸素化が改善される可能性が高い!
具体的に言うと!
①自宅療養中、救急車を呼ぼうと思ったけど、息が苦しく喋ることもできない…
→うつ伏せになって、1〜2分した酸素化が改善するため、息苦しさが軽減し救急車を呼ぶことができる。
②救急車を呼んだが、なかなか来ない、もしくは入院先が決まらない。
→うつ伏せになって、一時的に酸素化を改善させ、時間を稼ぐことが可能になる。
③自宅や酸素ステーションで高濃度の酸素を吸っているがspo2が上がらない。
→うつ伏せになることで、酸素の減量ができ、また、入院先が決まるまで時間を稼ぐことが可能になる。
自宅療養中に命が危険な状態になった場合には、腹臥位がかなり有効な可能性が高いです!
いい事ばかり書きましたが、
妊婦さんや持病があり腹臥位ができない方もいらっしゃると思います。かかりつけ医に腹臥位を、しても良いか相談するか、腹臥位が困難な場合は横向けに寝て対応してください。
長時間すると腰痛や痺れが出る場合があります。一時的な使用を目的とし、自己責任で腹臥位を実施してください。
孤独と苦痛と不安の中で、頑張られている自宅療養者さんの何かの助けになればと思います。
皆様の早期の改善、お祈りしております。
ps うつ伏せの方法ですが、自由です。自分が楽なうつ伏せで寝ていただいたら結構です!