金の価格が高騰しています。1973年に1グラム1160円でしたが、3月28日には史上最高値の16396円になりました。50年ちょっと前に700万円の金を買って今持っていたら14倍の1億円になっています。

人類がこれまでに採掘した金の総量は約17万~19万トンとされていますが、これはオリンピック競技用プールで約3.5~4杯分になるそうです。金はどれぐらい生産されているのか調べてみたら2023年は3650トンで、上位5カ国は、中国370トン オーストラリア310トン ロシア300トン カナダ210トン アメリカ170トンとなっています。金の時価は1トン160億円なので、中国は年間5.6兆円もの金を産出しています。日本は約6トンで、その9割は1981年に鉱脈が発見された鹿児島県の菱刈鉱山となっています。菱刈鉱山は2023年までに金を約260トン産出し、残存
量は約150トンとなっていますが、鉱石の金の含有率は平均20グラムで、世界の主要鉱山の平均3~5グラムを大きく上回っています。

日本の金の歴史を調べたら、初めて金が見つかったのは奈良時代の天平21年(749年)で、陸奥の国の砂金でした。その時建造中だった東大寺の大仏殿の塗装にはこの金が使われ、百済や高句麗から金を輸入せずに済みました。

マルコポーロは東洋見聞録で日本のことを「黄金の国ジパング」と書きましたが、昔の日本は世界有数の産金国でした。佐渡金山は江戸時代の初めの1601年に開山され、1989年に閉山されるまでに約78トンの金を産出しました。北海道の鴻之舞金山は1915年に開山され1973年に閉山されるまでに約68トンの金を産出しました。

佐渡金山は388年間で78トンの金を産出したので年平均産出はたったの200キロ(54貫)です。鴻之舞金山は58年間で68トンなので年平均1.2トンの産出となります。菱刈鉱山は39年間で68トン産出しているので年平均産出は1.7トンになります。中国の2023年の金産出が370トン(10万貫)であることを江戸時代の人が知ったら、皆腰を抜かして驚くだろうと思います。