現在の日本においては食料品があふれ返っており、食べ物に困るという経験をすることは少ないでしょう。
しかし、あまり安心してもいられないニュースがあります。



日本の食糧事情を担う大手食品メーカーが相次いで食料品の値上げを発表しています。
値上げされる品目の中には、小麦粉など基本的な食料も含まれており、それらを加工・販売する大手製パン業者もパンの値上げを発表。市民生活を圧迫する見通しです。



これらのニュースを見て、不思議だと首を傾げた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
近頃は一時的に景気に明るいニュースが戻ってきています。



株価や円相場も近年見られなかった水準に達しており、景気が少しだけ回復したように感じられていた方もいらっしゃったでしょう。



それにも関わらず、生活必需品である食料が値上げされるとは、いったいどういうことなのでしょうか?



今回の値上げの一因であるのは、急激に進んだ円安です。
これが食料を輸入に頼っているわが国には逆風となりました。



輸入される食料価格が高騰し、大手企業といえどもその値上がり幅を吸収しきれなくなったのです。



以前、今回とは逆に円高が急激に進んだ際も、似たようなニュースがあったことを覚えていらっしゃるでしょうか。
当時悲鳴をあげていたのは、製品を海外へと輸出する製造業者などでした。



当時は円高が急激に進んだおかげで、輸出価格が下落し、損失が出ていたのですね。



このように、円相場の推移によってそれぞれの影響が噴出します。
今回は円安が急激に進んだため、輸入に頼っている食料品の値段が影響を受けたのですね。



円高も円安も、どちらも一長一短であり、輸出入によって有利不利が分かれます。
どちらが絶対によいということはありませんので、注意深く見守っていきましょう。



大阪の税理士事務所で働くスタッフのブログ