氷室から、私はそれを学んだ。
安室奈美恵 Final Tour 2018 〜Finally〜 東京ドーム。
早めに会場に入ってステージを眺めた。
2年前に見れなかった景色。
寂しさと悔しさが胸を締め付けた。
MCを一切やらず歌とダンスに徹するのが、安室奈美恵のライブへのこだわりだ。
そんな彼女のファイナル ツアー。
私が今までに見たことがないほど近未来的で、官能的で、ダイナミックで、美しい照明と舞台セットが、安室の歌とダンスに共鳴する。
見事だった。
自分の音楽に妥協をせず、ステージで命をかけて戦っている彼女に、氷室の姿が重なった。
25年間貫き通した矜持と、それを見守り支え続けたファンの想いが溢れた空間。
音楽が持つ力が、人の運命を変えていく瞬間。
それを目の当たりにした時、私は氷室以外のアーティストのライブで、初めて魂が揺さぶられた。
ライブを終えて、安室は涙を流しながらオーディエンスにこう語った。
「今まで支えてくれて本当にありがとう。これかもいい音楽にたくさん出会って下さい。」
安室がステージ上で見せた最初で最期の言葉は、氷室を失った私の心に深く響いた。
