SS4作目を無理矢理書き終えたけど、すごくスッキリしない!
このままで終わりたくない!ので、なんかもうひとつくらい、悩まなくて良さそうなのが書きたい!
何書こう?
誰書こう?
まったく真っ白なんだけど、なんか書く!
BLEACH二次創作 小説SS
No.5『ふたりの距離』
何一つ、自由にならない。
声も言葉も、何もかもが足りない。
明日、あなたはどこにいるのだろう。
私は、どこであなたを探しているのだろう。
近くて、遠い。
すり抜けてしまうほど近く、指先にすら触れられないほど遠い。
「黒崎くん」
「何だ、井上」
声を掛ければそこにいる。
柔らかい笑みにも見慣れた。
でも。
「どうした?」
彼の瞳は、私の瞳を見ているようでいて、
私の瞳に映る、彼には見えなくなったものを探している――。
「ごめんっ。…なんでもないよ」
おどけて舌を出して謝る。
照れ笑いの視線の先で、石田くんと目が合った。
一瞬、咎められた様な気がして、少し、落ち込んだ。
あれからどれだけの日々が過ぎても、この違和感だけはどうしても拭えない。
当たり前のように目に映る存在が、黒崎くんには見えないだなんて。
この嫌な気配を、同じように感じてくれることがないなんて――。
「石田のヤツ、また……」
黒崎くんの声にハッとして視線を上げると、石田くんが足早に去っていくのが見えた。
もう授業が始まるというのに、やはり先ほど感じた虚の気配を追っていったのだろう。
こんなとき、
力を失ってすぐの頃は、呆然としていた。
数週間経つと、眉間にシワをよせて、悔しそうな顔をした。
1年経った今、彼の顔には、なんの表情も浮かんではいない。
それが、すごく、淋しかった。
何もしてあげられない、自分が、悔しかった。
「なんか悩み事か?」
「ううん。何にもないよー」
「そうか?」
「うん。――あ、黒崎くん、私ねぇ、バイト始めたよ」
「へぇ……何の?」
「パン屋さん♪ 今度黒崎くんも買いに来てね!」
「おう」
なんでもない会話。
それだけが、私にできる全て。
近くて、遠い。
それがふたりの距離。
<Fin>
あとがき。
真っ白なまま書き出したら、まさかの織姫一人称w
死神代行消失篇より少し前のお話ですね。
ホントは月島さんと銀城の話でも書きたかったんだけど、いろいろ調べるのが面倒になってしまってw
死神代行消失篇が始まって、一護と織姫の仲って進展したのかと思ったら、
すごく変な感じになっていたので気になっちゃって。
近くなったけど、遠くなってるなって思ってたのが、この話のもとになったみたいです。
雨竜もちゃんと出したかったんだけど、会話に絡ませると、織姫の出番が途中から無くなりそうだったので、やめてみましたw
では、雨竜は別な人と絡ませてみよう。
No.5.5 番外編『見えない距離』
「貴様にばかり頼って悪いな」
以前よりも短くなった髪、自信に裏づけられた風格、それにより齎された腕章。
朽木ルキアが副隊長に昇格したことを、黒崎は知らない。
「別に。虚の殲滅は滅却師の果たすべき事由なだけだ」
目の前には虚であったものの霊子の欠片が舞っている。
先ほど雨竜が倒したものだ。
「浦原からの依頼でのはずだが……」
「そういう名目にしておいた方が、君ら死神ともめなくていいだろう?」
「そうか」
僅かに緩んだ表情が、自分の中に隠しているものを悟られているようで気まずい。
天敵であるはずの死神と縁を持ってしまったことは、こうして未だに雨竜を悩ませる。
「……副隊長になったんだね」
「浮竹隊長と兄様と話し合ってな。虚圏での件を評価していただいた」
ルキアはまがりなりにも十刃のひとりを倒したのだ。席官でもない一般隊士にはしておけるはずがない。
「黒崎には――」
言わないつもりだったが、つい口からその名が出てしまう。
「言わなくていい」
当たり前だ。
言ってどうする。
見えないあいつに何を……。
「本当に見えないんだ」
ルキアは遠い目をしている。
「先日、たまたまあ奴の家の近くに用があってな。偶然、すれ違った」
「……」
「思わず振り返ってしまったんだが、あ奴には何も反応が無くてな」
目に浮かぶ。
「本当に、見えなくなってしまったんだな」
小柄なルキアが俯くと、その表情は全く見えなかった。
しかし、どんな顔をしているのかは、見なくても判った。
当たり前のことが、当たり前じゃなくなった。
それが、こんなにも引き摺るものだとは思わなかった。
「でも、まだ諦めたりはしないんだろう?」
「……浦原の奴が、何か動いてはいる。しかし一護は――」
「諦めの悪い男だよ、アイツは」
「そう、だな」
涙の滲む笑顔を見て、少しだけほっとした。
「次にアイツに会うときも、それ着けておきなよ」
「腕章か? ――そうだな。そうしよう」
仲間の出世に驚けばいい。
そして見えなかった間のことを、せいぜい愚痴らせてもらうとしよう。
どうしてか。
この状態がずっと続くとは思えないのだ。
こんな不自然な世界は、有り得ない。
だから黒崎、きっと君は―――。
<Fin>
あとがき2。
というわけで番外編は、お仕事に出て行った雨竜と、その場で会ったルキアのお話でした。
これも死神代行消失篇の序盤に思っていたことをもとに書いた話で。
一護は見えなくなっちゃったけど、他の仲間はみんな見えてるわけじゃないですか。
一護の前ではそういう話はタブーなのかも知れないけど、雨竜たちまで死神と全く会わないとかはないだろうし。
ルキアはマジメなので、偶然一護とすれ違う、くらいだろうけど。
十一番隊の三・五席の人とか、六番・十番の副隊長とかは、様子見に行ったりしてんだろうなぁとか思ってみたり。
(目の前で手を振って「おーい?」くらいは、やりそうw)
こういう~篇の合間の話がいろいろ読みたいなー。
今やってる新章もどんどん進んでいってしまうので、なんだかついていけずにいます。(苦笑)
あーでもこないだイヅル出てたのがかわいくて、古紙で雑誌ゴミに出すのにかなり躊躇しちゃいましたw
来月発売の新巻には、そこまで載るのだろうか?ドキドキ。
新巻は表紙画像がなかったので、同日発売の小説を貼っとく。
↓
小説もすっごい楽しみ~♪
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