昔から伝承されてきた民話です。

いたずら好きの雷の子どもが足を滑らせてしまい、雲の上からあるお寺の井戸の中に落ちてしまいました。
雷の子どもはどうしても井戸から出ることができません。
そこで「おーい、おーい たすけて―」と大きな声で助けを求めました。
その声を聞きつけてやってきた和尚さんは、もう雷を落とさないことを約束に、
雷の子どもを助けてやりました。

その後はこの地域に雷が落ちたことがないそうです。

このお寺は三田市桑原にある欣勝寺です。

それから、雷が落ちないように、また我が身に不吉なことが起こらないように
「くわばら くわばら・・・」と唱えるようになりました。
三田の人たちは今でも「くわばら くわばら きんしょうじ」と唱えています。

自宅からすぐのところに、こんな由緒のあるお寺があるなんて
何だか誇らしいような気持になりました。