伊達「犯人は、山根社長を殺害した犯人は、そう、いうまでもなく自ら毒を飲んだ山根社長自身です。」

一同が驚く。

伊達「山根社長の書斎から見つかった紙が示す『MONEY』と『SUICIDE』こそが山根社長の残した遺書なんですよ。」

 

山田中「ちょっとまったあああああああああああ!!!!!!!!!!」

伊達「!? 山田中さん?どうしました?」

 

山田中「社長が自ら命を絶っただと?ふざけるな!社長はそんな心の弱い人間じゃない!」

伊達「でも、この遺書があるじゃないか!」

 

山田中「おかしいとおもったんだ。その紙を社長の書斎で見つけた時、

俺には子供がいたずらで書いたようなものにしか見えなかった。それが遺書だって?

なめんじゃねえよ。容疑者は俺たち5人だけじゃない。探偵気取りのお前もだ!」

 

一同「!?」

 

山田中「お前もパーティ会場からいない時間があったことを俺は知ってるぜ。しかもかなりの時間だ!

お前が社長を殺して、書斎にそんなふざけた紙を置いたんだろ!」

伊達「山田中!いったい何を言ってるんだ!」

飯山「私もこの人が会場を出ていくのを見ました!」

西山「わしも遅れて到着した時、書斎に入っていく彼を見たぞ!」

 

伊達「お前らふざけんじゃねえよ!俺が社長を殺して何の得があるんだよ!」

山根佳子「伊達さん・・・あなたは主人に借金があるわよね。探偵事務所を設立するのにお金が必要だとかで。」

伊達「なっ・・・・どうしてそれを!」

山根佳子「主人が酔ったときに言っていたわよ。俺がめんどうを見てやってるって」

 

山田中「お前はお金を返したくがないために、社長を殺したんだな。そしてそれを自殺に見せかけた。そういう事なんだろ?」

伊達「はぁ・・・・全く何を言ってるのかわかりませんねぇ。社長は自殺したんですよ!何と言おうとね!」

 

 

山田中「お前が自分で言ったんじゃないか。山根社長の遺体が見つかった時に『これは殺人だ!』って。

毒殺なのにも関わらず、一目見て殺人だと発言したのは、お前が犯人だからしかない。」

 

 

 

 

 

伊達「ばれちまったか。そうだよ。山根社長を殺したのはこの俺だよ。書斎にいた社長を客間に呼び出して毒を飲ましてやったのさ!」

山根美歩「あんたがパパを・・!!」

 

伊達「さっさと逃げるつもりだったのによぉ~窓から出てみりゃバカみたいに雪が降ってやがる。

このまま駅に向かったら、途中で凍え死ぬ思った俺は、館に戻って推理を自分で実演してやったのさ。

馬鹿なお前らのためになぁwwwwwwwww」

山田中「警察が来るまでおとなしくしててもらおうか。」

 

伊達「ばれたからって黙ってじっとしとくわけないだろ」

伊達は仕込んでいた大型のナイフを取り出した。

伊達「お前ら皆殺しだ。まずはお前だ!」

伊達は目の前にいた山田中に切りかかる。

西山「山田中君!あぶない!」

カランカランと床で音が鳴る。

山田中を助けに入った西山が伊達の持つナイフを蹴り落としていた。

 

伊達「いってえええええええええ」

西山「おとなしくしろ!」

西山は瞬時に伊達を取り押さえた。

山田中「さすが空手の有段者だ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日、駆け付けた警察によって伊達は逮捕された。

こうして館で起きた殺人事件は犯人逮捕という結果で幕を閉じたのだった。

 

 

TRUE END ~犯人は君だ~