6月21日この日に、
試用期間の終了を待たずして、
解雇宣告された日だった。
この日は月曜日だった。
解雇宣告をされる1週間前、
S次長が来て、
「あと2週間、様子を見させて欲しい。」と、
宣告された。
その2週間とは、
試用期間の終了までを示す。
しかし、1週間後に、
試用期間終了を待たずして、
解雇宣告された。
理由を聞いても、
「仕事に集中しなかったからだよ!」
「君の代わりはいくらでもいるから。」
そう言われた。
もちろん、
頭の中は真っ白だ。
一応、親にも連絡した。
両親もドン引きしていた。
それから家族の関係はギクシャクした。
S次長からは、
「金曜日の合同研修は、
もう行かなくていいです。」
「もうメリーメイドの仕事は、
もうしなくていいです。
退職まではサービマスターの手伝いや、
運転助手をしてもらいます。」
そう言われたのだ。
そして母校にも相談しに行ったが、
先生から言われたのは、
「もう今後の進路や再就職のために、
あまり揉めない方がいいから、
ここは退職届けを書いて、
その後はハローワークで探すなり、
アルバイトしながら、
学校行くなりしなさい。
卒業した以上、
これ以上は対応出来ないから、
口頭でアドバイスするしかない。」
そう言われただけだ。
家族も、先生も、
誰一人として、
「労基署に相談に行こう」と、
言ってくれる人がいなかった。
あの時、ポスティングを抜け出して、
労基署に行って、相談していれば、
何かが違ったかも知れない。
そしてダスキン本社に相談していれば、
まだちょっと違ったかも知れない。
そして退職届けをまだ出してなかったら、
毎日のようにA店長からは、
「退職日はいつにするんだ。」
毎日、毎日、言われ続けた。
そしてN店長は、
私をパソコンの前に連れて行きその場で、
「退職届の書き方と検索して、
印刷しなさい。」
無理矢理退職届を書かせるために、
パソコンの前に連れてかれた。
私は退職届を書く事を渋っていたし、
退職する意思はなかった。
メリーメイドには戻らなくても、
仕事は雑用でも、
何ならショムニでもいいから、
どうにか撤回したかった。
だけど、
当時未成年だったから、
どうしたらいいかわからないから、
大人に言われた通り、
退職届を書いて、
何事もなく退職した。
親も親戚には、
「洗剤で皮膚炎が酷くなって、
辞めちゃった。」と言っていた。
私も退職理由を聞かれても、
「皮膚炎で退職した。」と、
いつも嘘をついた。
確かに私自身、
少し皮膚は弱いですし、
キッチン洗剤はなぜか、
湿疹が出来てしまった事があった。
家族との関係はギクシャクで、
約束していた生活費は入れられなくなり、
だからと言って、
出ていくお金はないし、
仕方なく、実家で暮らすしかなかった。