女の子は、夏休み毎日公園で遊んでいました。
ある日、転んだ女の子に声をかけてくれた男の 子がいました。
偶然にも二人の歳は同じで、すぐに仲良くなり 毎日一緒に遊ぶようになりました。
明日もまた一緒に遊ぼうねと約束して帰るの が、二人の決まりでした。
夏休みももうすぐ終わる頃、大雨が降りまし た。
女の子は男の子との約束が気になり、公園に行 こうとしました。
しかし、雨を心配した母親に行くことを止めら れてしまいました。
女の子は約束を破ってしまったと悲しみなが ら、雨の降る公園の方を家の窓から見つめてい ました。
次の日雨が止んで、女の子は公園に行きまし た。
男の子はいませんでした。
次の日も次の日も女の子は公園で待ちました。
けれど、男の子はもう二度と来ることはありま せんでした。
夏休みも終わり、女の子も公園に行くことが出 来なくなりました。
長い年月がたって、あのときの女の子は雨を見 ながら男の子のことを思い出しました。
けれどもう今の女の子・・・いや彼女には、成 長した彼ともう一度出会ったところで、 それがあの時の男の子だと解りはしないという 事実を知っていました。





