ドイツ語スラング 16 | Das Blog - ドイツ語翻訳&日独生活

ドイツ語スラング 16

31. Vollpfosten 【フォLフォステN】

 簡潔に言えばとても話にならないお馬鹿や、間抜けな人、お間抜けな物など、
 ちゃんちゃら可笑しい存在に対して使う言葉。
 そこまで知名度がある単語でもないけど、知っておいて損は無い。
 いつ何時人か物を罵倒する機会があるかも知れないので。
 
例文:

少し長めだけど、話の流れが良く分かるように。

A: Was ist los? Läuft die Arbeit nicht so gut?
B: Ach, es gibt viele teuer bezahlte Führungskräfte, die bescheuert sind. Es gibt einfach zu viele Vollpfosten, wo ich mich am Kopf fassen muss. 

(A:どうしたんだ?仕事上手くいってないのか?
 B:なんていうか、えっらいお金を貰ってるのにド阿呆な役職持ちが多いんだよ。兎に角頭を抱えたくなるくらい、言葉にする事が出来ない位の阿呆が多すぎる。)

 とこの様な感じに。
 Vollpfosten自体はかなり自由に訳しても問題ないと思われる。
 「むきぃぃぃってなる位のバカ!」でもOK。





32. Aldidas 【アLディダS】

 まずこの単語を説明する前に、スーパーの「ALDI」について少し。
 ALDIはドイツ中に数え切れないほど存在する格安スーパーチェーン。
 Albrecht Discountの略語。
 食料品が主であるけども、広告の品として何故か靴、服は勿論、家具や電化製品が出てきたりする。
 狭い店でも関係なく詰みあげられる品物は、普通の買い物をする時には限りなく邪魔。
 というのはさておき、十数年前にいきなりPCを売り出した。
 PCとは勿論ピーナッツと柿のタネとじゃではなく、パソコン、パーソナルコンピューター。
 これがまた値段と価格で考えると格安どころか爆安とでも言える位の品だった為に、
 食料品メインのスーパーに開店前にパソコンを買う人が行列を作る、という異例の事態に。
 ここ数年は他の有名スーパーチェーンでもパソコンが売られる事は珍しくなかったけども、
 それらの発端はALDIと言っても問題が無い。メーカーは大抵Medionなのに、
 一般的にはAldi-PCと言われている。
 創業者やTheoとKarl Albrechtの兄弟。
 4文字で表現すると超金持ち。

 さて。
 ALDIは、格安である為に、「安かろう悪かろう」という評判も多い。
 実際物によっては褒められた味やクォリティじゃ無かったりする事もあるけども、
 兎に角値段が安いものが多いので、家計には非常にありがたい存在。
 そして、ノーブランドの靴や服を頻繁に売り出す。
 その為偽物ブランドを指す時にそのALDI、それと有名ブランドの「Adidas」、
 この二つの名前を合わせた「Aldidas」という言葉が使われる様になった。

 例えばだけども色々な場所で売っているReebokじゃなくてReedokな靴もそう。
 税関で引っかかるブランド品もどきは基本的に全部そう。
 日本でよく見るものとしてはPUMAのシャツじゃなくてKUMAとかTUNAとか、あの類。

 経験上この単語の凄い所は初めてAldidasという単語を耳にした人でも、
 前後関係から何の違和感も無く「ああ、安もの偽ブランドね」と理解される所。
 最初に考えた人が誰か、は分からないけども、地味に凄い事をしたと思われる。


例文:
 A: Guck mal, der trägt Aldidas-Schuhe!  
 B: Stimmt. Lustig.

 (A: 見ろ、あいつAldidasな靴履いてるぜ。 B: ほんとだ。おもろ)

 最近は偽物でも分からないクォリティの物もあったりするけども、
 それらはAldidasカテゴリには含まれない・・・気がする。多分。


Trotzdem finde ich Aldi ganz nett.
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