三重県でカツ丼NO1のお店があるので、行ってきました。奈良県境に近い松阪市飯高町にあります。国道沿いなのですが、本当に小さなお店です。一面は山で囲まれ新緑が美しい季節です。営業時間は11:00~14:30と3時間半という短いもの。カツ丼と言えば、三重県か沢山あるので、よほど熾烈な戦いを制したお店かと思えば、「いらっしゃい」とどこにでもいらっしゃるおばさんでした。厨房にいるおじさんもこだわりを持ったお顔の持ち主ではなく、いたって普通。
出てきたカツ丼もごく普通。どこが三重県かNO1なのかは分かりません。ところが、食べたら衣はサクサクで、肉汁がたんまりでてきて、それは最高のお味です。上げ方は焦げ目が付く寸前まで上がっていて、香ばしさもあります。お味噌汁は地元のお味噌なのか、それとも自家製なのか?これで750円です。
家内がいただいたのは、卵とじうどんです。素うどんにネギと卵をふんわりかけた素朴なメニュー。素朴だから美味しくするのは至難の業でしょう。それを難無く仕上げてしまうのが不思議です。第一、卵とじうどんなんてメニューはちまたの食堂からは消えてしまいました。本当に美味しい素うどんを作れないと絶対に出せないメニューだからです。500円って昭和の時代のお値段かも。
唐揚げの単品を頼んだらてんこ盛りです。残す人が多いので、アルミホイルが置いてあります。開店時間から10分もたつと瞬く間にテーブルがお客さんでいっぱいになりました。
それもどんどんテイクアウトのお客さんもやって来ては、ニコニコしながらほかほかの弁当を持ち帰ります。どうりで3時間半でも生業が成り立つのでしょう。
三重県かNO1のお店、さぞかし老舗らしいたたずまいとこだわりのあるいかめしい店主と思えば、拍子抜けの気さくなお店でした。確かにお味は絶品です。750円でこのボリュームと値段なら、間違いなくナンバーワンです。