久しぶりに秋の野に出たら・・・ 雨! | バイカルアザラシのnicoチャンネル

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 サイコロジストの日常と非日常を季節の移ろいを交えて描いています。バイカルアザラシのnicoちゃんの独り言です。聞き流してください。

 伊勢三山の中央にそびえる白猪山。山の上の空はどんよりと曇っています。今にも雨が降り出しそうな雲の色、そして、厚さ。櫛田川岸辺の原生林は少し葉が色づいていきました。

 

 東海自然遊歩道の立梅用水のサイクリングロードを走っていくと所々に水門があります。ここの水門は水路の曲がり具合が絶妙です。なんとなく風情も。

 

 道には水たまりがあり、杉林を映し出しています。いつもなら青空が写るのですが、今日はうっとうしい色。何よりも雨が降り出して水面に波紋を描きました。それを見ていると面白いのですが、本降りにならないうちに急がなければ・・・

 

 ヤマハッカの群落。5ミリほどの小さな花が一面に咲いています。ここだけが華やか。

 

 谷川の流れは変わりがありません。茶色の岩はマイロナイト。ここは中央構造線が走っていて、日本列島の北と南を引き裂いています。南は花崗岩北は緑色片岩。そして、地中深くのとてつもない圧力でマイロナイトという変成岩になりました。しかも、谷川の流れがマイロナイトを滑らかに浸食して小さな滝を作っています。マイロナイトは本来ゴツゴツして荒々しい。なのに、ここだけがこんなに滑らかなのは珍しい。小さな小魚が泳いでいます。今、蛙が飛び込んで潜って隠れました。何ともない風景。でも奥深い。

 

 急峻な深い渓谷。南海上の台風の湿った空気紀伊半島までやってきました。そして、南東斜面に次々と吹き寄せ霧を作っています。やがて霧は上昇して雲になり、白猪山の峰々に雲が集まると本降りです。雨合羽も持ってないのに。

 

 一羽のシロサギ。こんな山深いところなのに川魚を求めて飛んできたのでしょうか。たった一羽で寂しくないのか。この淵には一メートルを超える鯉が住んでいるって知っているのでしょうか。川の淵の主は今の時間はガマの中でじっとしてサギが過ぎ去るのを待っているのでしょう。サギはここを諦めて別の餌場に飛んで行きました。

 

 天気予報は夕方まで曇りのはず。おかげで家に着く頃は服がしっとり濡れてしまいました。来週は雨。季節外れの台風が日本列島を狙っています。