年末年始に、ボレーの練習についての記事をアップしたついでに、アプローチ・ショットを組み合わせた練習を紹介します。
これは「シングルスの戦術 まとめ その33」でもご紹介したものですが、改めて。
まず、1本目は少し山なりで短いボールを出します。
プレイヤーが、アタック・エリア(サービスライン~エンドラインの間)で強いショットを打てるような球出しが理想です。
プレイヤーはそのままネット・ダッシュして、2本、ボレーを打ちます。
球出しの人はボレーの1本目と2本目の間を開けすぎず、次々と出すようにしてください。
また、球出しの人がうまいときには、3本目に、スマッシュの球出しでも良いと思います。
ただ、気をつけないといけないのは、あくまでも「アプローチ・ショット → ネットダッシュ → ボレー」という流れの中で「動きを自動化する」というのを目的にした場合、例えば、途中のボレー1本目の球出しが失敗に終わっても、すぐに次の球出しをするようにしましょう。
ここで、ミスしたからといって、ボレーの球出しをやり直していると、ネットダッシュの練習になりません。
やり直すなら、アプローチ・ショットの球出しからやり直すべきです。
球出しが下手すぎて、プレイヤーが打てないまま終わる、というのでは可愛そうなので、ボレー2本目の球出しのミスについては、さすがにやり直し、というふうにすると、不公平感も出にくいと思います。
問題はプレイヤーの練習の「目的」です。
いろいろな観点で練習に取り組むことができると思います。
うちのチームでは「動きの流れ」をつかむ練習としてやっているので、ボレーそのもののミスについては大目に見ています。
アプローチからのボレーが上手くいかない選手は、最終的に「アプローチからネットダッシュしてネットプレイ」という戦術を、試合中に「狙ってはやらない」、というふうに切り替えるだけだからです。
ただし、
「どうせ試合では使わないから」
ということが技術向上を目指さなくて良い理由にはなりませんし、コート前方に落ちたボールを打った後、エンド・ラインにの戻るだけの時間がない場合には、ネット・プレイを選択せねばならず、その際にも、アプローチ・ショット→ボレーの流れはしっかりとできなければいけませんから、全員が必ず練習します。
【次回へ続く】