前回までが、先日行った必勝祈願の旅の概要です。
 
 みなさんもぜひ(宗教上の制限がない方は)「ワラをも掴む」体験をしてみましょう(笑)。
 
 実は、今回の僕のもう一つの目的は、例のごとく美術鑑賞。
 
 一番はじめの「古代アンデス文明展」も、実はメインのほうを見ようと思ったら、もうすでに混んでいたので、仕方なく順番を入れかえた、という経緯があります。
 
 本命はこちら、「怖い絵 展」でした。
 
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 中野京子さん著の「怖い絵」シリーズで紹介された絵画を中心に、その時代背景や画家の思いやメッセージなど、その絵画に秘められた「怖さ」を感じられる展覧会です。
 
 僕「怖い絵」シリーズは、全部読んでおりまして。
 
 そうそう、昔、NHK-BSで「迷宮美術館」っていう番組があって、これがすごくおもしろかったんです。
 
 絵画について、その作家の生涯や技法、作品が作られた時代背景などをクイズ形式で紹介する番組でした。
 
 中野京子さんもおっしゃっていますが、絵は感じるよりも知った方が面白い。
 
 中野さんの言葉を借りれば、
 
絵画、とりわけ一九世紀以前の絵は、『見て感じる』より『読む』のが先だと思うのです。
 
 その時代の特有の常識や文化、長い歴史が絡み、注文主の思惑や画家の計算、さらには意図的に隠されたシンボルに充ち満ちているのです。
 
 現代の目や感性だけではどうにもならない部分が多すぎるのです
 
 ということになります。
 
 そういう点でいえば、僕は歴史も好きなため、「迷宮美術館」という番組は、すごく良い番組だったのですが、残念ながら終わってしまいました。
 
 物足りなくなって、絵画や画家のことを紹介している本を探している中で出会ったのが中野京子さんの著作の数々。
 
 すごく面白いので、絵画や歴史に少しでも興味のある方はお読みください。
 
 その「怖い絵」を一堂に集めた展覧会が開かれるというわけですから、行かないわけにはいきません。
 
 帰りの時間も考えて、その日一日は「怖い絵 展」だけに集中できるように計画にし、前日までに必勝祈願を一通り終えて、一泊。
 
 ホテルはいつものように「ホテル法華クラブ 浅草」でした。
 
 窓からはスカイツリーもばっちり。
 
 
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 東京旅行で、いつもここで泊まる理由は「朝飯がおいしいから」(笑)。
 
 その日の朝も、たっぷり食べました。
 
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 (画像からさらにおかわりに行っております)
 
 ホームページでは10:00時開場、となっていたので、余裕を持って9:30に到着したのですが、大失敗。
 
 すでに行列。
 
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 というのも、あまりの人気ぶりに、9:00開場となっていたらしいのです。
 
 リサーチ不足でした。。。。
 
 並び始めてから40分ほどしてやっと入場。
 
 会場内もかなり混み合っておりまして、なかなか一つの絵をじっくり見られない。
 
 おかげで帰りに、初めて図録を購入しました(笑)。
 
 やはり圧巻はポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」でした。
 
 縦2.5m、横3mにおよぶ大作で、ここは時間をかけて徐々に位置取りをし、真正面から鑑賞しました
 
 絵画で鳥肌が立つのはそうそうあるものではない。
 
 去年の、ルノワールの「ムーラン・ド・ギャレット」は世界でも有名な絵画を見られる感動でしたが、今回のはその写実的で「怖い絵」そのものの圧力というか。
 
 ずっと見ていたかったのですが、他のお客さんの迷惑にもなるので、早々にどきました。
 
 神頼み、仏頼みもし、世界の美術で心も洗われ、もうすぐ冬休み、そして新年を迎えます。
 
 来年の春に向けて、ゆっくりとでも実力を上げていかなければ。
 
 神や仏のご加護は、寝ててもあやかれるものではありませんからね。