テニスの練習の基本として、ラリーをするのは必須です。
 
 が、ラリーは、球出し以上に十分なスペースを必要とする練習でもあります。
 
 コートに6人までなら、3列(縦3列やクロス2本+センター1本)でラリーをすることも可能ですが、7人以上になってくると、誰かがあぶれるような形になってしまいがちです。
 
 よく見かけるのは「ミスをしたら交代」という方法でやっていたりするチーム、よくありますよね。
 
 ただこの方法、みんなが下手なときはいいのですが、メンバーが中途半端に上手かったりすると、ミスもなく、なかなか交代できない、っていうことにもなりかねない。
 
 ですので、僕は、大人数でのラリーは「一打交代」でどんどん打たせる方法をとります。
 
 ラリーは本来、自分が打った後にすぐに構える、という練習も兼ねていますので、一打交代のラリーをしてしまうとその点はなおざりになってしまうのですが、長時間待っている人間を作るよりはマシ、と考えるときに行うことになります。
 
 打った後にすぐ構える、という練習ができないから、という理由で、長時間ラリーもできずに待ちぼうけを食らう選手が居るのでは、本末転倒ですからね(笑)。
 
 たとえば、10人いて1コートしかないときには、次のように配置して、複数人数いるところを一打交代でローテーションして回していくのです。
 
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 人数の割り振り方のポイントは、同数どうしで向かい合わせにしないこと。
 
 打つ相手、打ってくる相手が次々変わるように「2対3」とかにします。
 
 また1回につき2~3分で切り、じゃんけんなどをさせて、時計回りや反時計回りに一人ずつ交換、というふうにすると、さらにラリーの相手が変わります。
 
 1回ごとにクロスラリーとストレートラリーを交互に行うとさらに変化が生じたように感じられます。
 
 2コートある場合には、1対1のラリーを主眼に置き、次のように選手を配置します。
 
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 ○がラリーをする選手、■が待機の選手です。
 
 これも3分間ぐらいで、番号順に交代していきます。
 
 移動はダッシュ、また、ラリーが滞る時間ができないように予備のボールはすぐ近くに置いておいたり、待機の選手がすぐに渡す、という工夫をしておくと、結構練習強度の高いものになります。
 
 これまでも何回かお話ししていますが、球拾いや待機を「休憩」として扱えるぐらい、練習内容を濃くすると、待機時間や球拾いの時間が長くても文句は出ません(笑)。
 
 大人数の部活動やサークルでも、工夫次第でダラダラした感じにならずに、練習ができるようになると思います。