テニスの練習の基本として、ラリーをするのは必須です。
が、ラリーは、球出し以上に十分なスペースを必要とする練習でもあります。
コートに6人までなら、3列(縦3列やクロス2本+センター1本)でラリーをすることも可能ですが、7人以上になってくると、誰かがあぶれるような形になってしまいがちです。
よく見かけるのは「ミスをしたら交代」という方法でやっていたりするチーム、よくありますよね。
ただこの方法、みんなが下手なときはいいのですが、メンバーが中途半端に上手かったりすると、ミスもなく、なかなか交代できない、っていうことにもなりかねない。
ですので、僕は、大人数でのラリーは「一打交代」でどんどん打たせる方法をとります。
ラリーは本来、自分が打った後にすぐに構える、という練習も兼ねていますので、一打交代のラリーをしてしまうとその点はなおざりになってしまうのですが、長時間待っている人間を作るよりはマシ、と考えるときに行うことになります。
打った後にすぐ構える、という練習ができないから、という理由で、長時間ラリーもできずに待ちぼうけを食らう選手が居るのでは、本末転倒ですからね(笑)。
たとえば、10人いて1コートしかないときには、次のように配置して、複数人数いるところを一打交代でローテーションして回していくのです。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/22/a8/p/o0720104014422158480.png?caw=800)
人数の割り振り方のポイントは、同数どうしで向かい合わせにしないこと。
打つ相手、打ってくる相手が次々変わるように「2対3」とかにします。
また1回につき2~3分で切り、じゃんけんなどをさせて、時計回りや反時計回りに一人ずつ交換、というふうにすると、さらにラリーの相手が変わります。
1回ごとにクロスラリーとストレートラリーを交互に行うとさらに変化が生じたように感じられます。
2コートある場合には、1対1のラリーを主眼に置き、次のように選手を配置します。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/41/5e/p/o0720104014422158488.png?caw=800)
○がラリーをする選手、■が待機の選手です。
これも3分間ぐらいで、番号順に交代していきます。
移動はダッシュ、また、ラリーが滞る時間ができないように予備のボールはすぐ近くに置いておいたり、待機の選手がすぐに渡す、という工夫をしておくと、結構練習強度の高いものになります。
これまでも何回かお話ししていますが、球拾いや待機を「休憩」として扱えるぐらい、練習内容を濃くすると、待機時間や球拾いの時間が長くても文句は出ません(笑)。
大人数の部活動やサークルでも、工夫次第でダラダラした感じにならずに、練習ができるようになると思います。