今回も手出しの球出しのメニューの一つですが、これは、フットワークとフィジカルの向上を目的にできるものになります。
 
 また、人数が多少増えても、対応することができるので、使い勝手良いメニューです。
 
 説明は2人で打つ場合のものを紹介しましょう。
 
 それが下の図です。
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 おわかりでしょうか?
 
 選手Aは、左右に動きながらショットを打つのに対して、選手Bは、ピタゴラスイッチのように(笑)、選手Aが逆サイドに移動したところに前に出てショットを打ち、打ったら後ろに下がる、前後移動を行います。
 
 選手Aは左右に移動したときのフットワークを意識して、オープンスタンスで打つことになりますし、選手Bは、前に出ながら打つことを意識して、ダブルステップ(サイドステップ)のフットワークで、前後に移動しながら打つことになります。
 
 これを、何十球と繰り返すのです。
 
 3人ならば、選手Bのような動きをする選手Cを逆サイドに置き、選手Aの動きに合わせて、両サイドから選手B,Cがそれぞれ前に出ながら打つ形になります。
 
 選手Aは左右に動きっぱなしです。
 
 これがフィジカルの向上につながります。
 
 また、3人以上の場合は、コーチは常に両手で玉を出し続ける形になります。
 
 4人以上の場合、選手Aの動きはそのまま。
 
 選手Dを加えた上で、選手B、C、Dのなかでローテーションを行う。
 
 左で打ったら右に移動、右で打ったら左へ移動、というようにするわけです。
 
 だいたい5人までなら、常に選手が動いている中で行えます。
 
 3人以上の場合は、後ろの「前後移動組」の人数の倍数で球出しをすると、打つ機会も均等化されます。
 
 できれば、ボールは1カゴ分、70~80球以上で行うと、フィジカルに適度な負担をかけることができるはずです。
 
 6人以上の場合には、2グループに分かれて交互に行うと、球拾いの間を「休憩」に当てている形になるので、間延びした感じにはなりません。
 
 それほど幅をとる球出しでもないので、コートの両端で行えば2グループ同時に行えます。
 
 うまく回せば、20人ぐらいのチームでも行えるメニューになるはずですので、ぜひお試しください。
 
 ポイントは、フットワークです。
 
 フットワークがバタバタになったままで何回繰り返しても意味がありません。
 
 特に、安易に選手Aがクローズスタンスでスライディングしながらボールを拾い上げるように打たないように注意して球出しをしましょう。
 
 球出しの間隔というか速さで、トレーニングの強度がまるっきり変わってきますから、注意してください。