シングルスの基本ポジショニングは、相手を頂点とした三角形エリアの中央なのだ、ということをお話しました。
このとき、どんなことを考えながら、相手のショットを予想するべきでしょうか?
まず1つ目。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/ad/44/j/o0500072214422156699.jpg?caw=800)
プロの試合を見ていると分かりますが、ストローク戦の基本は、クロスショットの打ち合いです。
そこからいかに「仕掛け」をするのかが問題なるのですが、まずこのクロスショットができなければ意味がありません。
まず、クロスラリーが基本になるわけですから、ミスは許されません。
これでミスっているようでは「仕掛け」さえもできない。
相手がベースラインから打った場合、対角線は長いですから到達までに時間があります。
慌てる必要は基本的にありません。
図で言えば、自分は少し右斜め方向を向いて待っている感じになるはずなので、クロスの奥深くに入った場合、かなり下がって打つ感覚になりますから、それだけは注意しなければなりません。
そして「仕掛け」にどれだけリスクを賭けられるか、ということが重要になります。
一番の「仕掛け」は、ここからストレートのダウンザライン・ショットを打ち込むこと。
そのためにはベースライン内で打つ必要がありますから、相手クロスがわずかでも短くなったときに、いかに攻められるか、という勇気が必要です。
これが難しい。
基本は絶対にミスが許されないクロスラリーから、一気にリスクが高いダウンザラインの切り替えが、アマチュアには難しいのです。
どうしても力んでしまったり、ビビってしまったり。
また、バックハンドの場合、クロスラリーをストレート方向に打つことそのものが、技術的に難しい。
クロスラリーの球出し練習で、ベースラインから後ろならクロス、ベースラインより前ならストレート、という感じの状況判断を含めた練習をする必要があると思います。
【次回へ続く】