それでは、セルフジャッジの試合で、初・中級者が陥りがちな間違いをいくつか紹介しましょう。
1.サービスのレットの判断
サービスがネットなどに触れてからサービスエリアに入った場合「レット」になるのですが、その判断はレシーバーが行わなければなりません。
が、ダブルスなどだと、サーバー側の前衛の方がネットに近く、レットが分かってしまって、コールしてしまうことがあるので、気をつけましょう。
万が一、サーバー側がコールをしてしまった場合、次のような対処になります。
① そのコールによって、プレイが停止された場合は、サーバーの失点。
これが一番大切です。
自分がレシーバーだったときには、しっかりとアピールしてください。
② そのコールにレシーバーが同意した場合は、サービスのレット
レシーバー側のコールが遅れただけであったり、明らかなレットの場合には、これで手を打つのが現実的だと思います。
③ そのコールにかかわらず、プレイが続きポイントが終了した場合は、ポイントが成立する。
つまり、サーバーのコールを無視して、レシーバーが「レット」に気づかなかった、という状況はあり得る、ということです。
ただこの場合、レシーバーがポイントを失うと後悔が残りますので、しっかりとプレイを止めてください。
一番ダメなのは、サーバーの勝手なコールに流され、レシーバー側が同意なくレットを受け入れてしまうことです。
上の3点をしっかりと頭に入れ、そのうえで、お互いに正確なセルフジャッジを心がけてください。
特にレットは、音で判断しなければならないときがほとんどなので、五感を研ぎ澄ませてください。
2.スコアが分からなくなってしまったときの対処
スコアが分からなくなったときに、双方が合意できるポイントまでさかのぼる、ということはよくご存じだと思います。
ただその際、ゲームカウントが訂正されて再開されたとき、サーバーの順序がおかしいときがまれにあります。
そんなときには、サーバーの順序は変えてはダメです。
サーバーの順序が間違っていた場合、同じプレイヤーまたはペアが2ゲーム連続サーバーにはなれない、ということです。
エンド方向などは訂正しても、サーブの順序は訂正しない、ということです。
ごくまれにではありますが、市民大会のダブルスなどではたまに起こるそうなので、注意してください。
そのほかにも、セルフジャッジで分かりづらいのは「ノットアップ(ツーバウンド)」と「タッチ」です。
これは、モラルの低い選手だとスルーする場合がありますが、みなさんは絶対にそんなことをしないようにしましょう(笑)。