記念すべき300投稿目は、真面目な話題を、ということで、久しぶりの戦術論を。
 
「センターに入れたとき・入れられたとき」シリーズ、ストレートラリーで相手コートのセンター付近に入ったとき、の続きです。
 
 以前、ストレート・ラリーというのは、実は難しいんですよ、というお話をしました(「ストレート・ラリーの怖さ」シリーズ)。
 
 理由は二つ。
 
 1つは、クロス・ラリーよりもストレート・ラリーの方が視野が広く感じられ、後衛のストロークの「実力」がでやすいこと。
 
 もう1つは、ラリーのタイミングも早く、打ち込むスペースも難しいため(https://ameblo.jp/dasadasacoach/entry-12466241113.html?frm=theme)に、前衛がポーチに出にくい、というものです。
 
 ですから、うちのチームでは「ギャンブル」といって、いわゆる「ポーチ」のタイミングよりも早く飛び出し、相手ショットを待ち構えるぐらいで、しっかりとコースを狙ったボレーをさせます。
 
 もちろん、早く飛び出す分、逆をつかれるリスクは非常に高くなるわけですが。
 
 ただ、唯一、クロス・ラリーのときと同じタイミングでポーチに飛び出せるのが、この「相手コートのセンター寄りに入ったとき」なんです。
 
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 これも、理由は2つ。
 
 まず、相手後衛にとってのオープン・スペースが狭く、「深追い」をしなくてもよい範囲にボールが飛んでくる可能性が高いこと。
 
 特に、前回にご紹介したような動きを味方後衛がしてくれていると、相手後衛が意識しすぎてサイドアウトになってくれたり、味方後衛の動きにつられてセンター寄りに打ってくれたりしますので、それを狙うんです。
 
 もう1つは、そして、相手後衛がセンターに寄っていることで、サイド方向へのドロップ・ショットが有効であること。さらに、センター付近でボレーができれば、アングル・ボレーを打つことで、相手前衛の逆をつくことも可能なこと、です。
 
 あまり深追いをした結果のポーチ・ボレーだと、アングルに打った先に相手前衛が立っている、ということがよくあります。
 
 しかし、今回のようにセンター付近でボレーができれば、相手後衛が届かないドロップ・ショットも打てますし、ドロップ・ショットが難しい初・中級者であっても、しっかりコースを狙って左右に打ち分けることができれば、OK。
 
 また、力を込めて叩きつけすぎると、ボールが高く跳ねて、相手が追いつく時間を稼がせてしまうので、弱くてもよいのでコースを狙えた方が決まります
 
 ですから、このときだけは「ギャンブル」ではなくて、ギリギリまで待った上で相手後衛がフォワード・スウィングを始めた瞬間にダッシュをする、普通のタイミングでの「ポーチ」で大丈夫、ということになります。
 
 もちろん、その対処方法というがあるわけで、それを相手に知られていてはどうしようもないのですが。。。それは、次回から。
 
【次回へ続く】