本日ご紹介するのは、
「スタビライゼーション
小林 敬和 編著 山本利春 共著
山海堂」
です。
出版社の山海堂さんは、2007年に倒産していますので、もう出版されていないとは思うんですが(笑)。
購入したのは、ちょうど十年ぐらい前だったともいます。
今では体幹トレーニングに関する本が、それこそ腐るほど出ていますので、この本を読まないといけない、ってこともなくなりましたね。
購入当時は、トレーニングのマンネリ化に苦しんでおりまして(笑)。
で、物珍しさで購入しました。
当時は、スタビライゼーションに関する本が、驚くほど少なかったんです。
ただ、スタビライゼーションって、特に基礎的なものになると、成人の男性だと簡単にできちゃうんですよね。
僕も、本を買って、早速、家でやってみたんですが、簡単にできてしまう。
ぜんぜん疲れないし、痛くもない。
「なんだこれ?こんな楽なんじゃ、トレーニングにならないじゃないか!」
ってことで、一時、我が家の本棚に「お蔵入り」になっていました(笑)。
その後転勤をし、前任校でバスケ部の顧問をするようになって、再びトレーニングがマンネリ化し、改めて脚光を浴びることになったわけです(笑)。
実際、女子高校生にやらせてみると、できないできない。
やっぱり、体幹がしっかりしてないんですね。
男子に比べると如実に違います。
僕が、ふつーにできたりすると、優越感に浸れるっていう(笑)。
今でこそ、どの部活動でも取り入れるようになっていますが、購入当時は、一部の部活動の顧問の先生にしか話が通じませんでした。
マシンを使ったり、走り込みをさせたほうが効果的、と思っていらっしゃる先輩もいて、うちの部活動が廊下などでスタビライゼーション・トレーニングをしていると、鼻で笑われたこともあったぐらいですから。
「あんな、じっと固まってるだけで、どこを鍛えてんだか」
ってことだったんだと思います。
まあ、僕もそう思っていましたしね(笑)。
体幹トレーニングの難しいところは、選手本人に、よほど高い意識がないと、全く効果がいないところです。
よほど、腕立て・腹筋のほうがやらせやすい。
強度も、調節しにくいので、さまざまなポーズを覚えていないと全身運動にはなりにくい。
部活動のトレーニングなどでも、間違ったやりかたをしているところがたくさんあります。
トレーニングとして取り入れる際は、ぜひ、専門書を読んでからやられることをおすすめします。