さて、前回、味方後衛がストロークを打ったときの、ネットへの詰め方についてお話ししました。
ここで、1つ補足があります。
ボレー警戒ポジションとの関連性をお話ししないといけません。
ボレー警戒ポジションへの下がり方を、もう一度、確認してくださいね。
そのときにもお話ししましたが、間違った動きをすると、どうしてもセンター寄りに下がってしまう。
しっかりと斜めに下がれない選手が多いんです。
でも、この正しいポジショニングが、すごく大事なんです。
それが、下の図。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/87/5c/j/o0500072214422145529.jpg?caw=800)
おわかりでしょうか?
こちらの味方後衛が打つ瞬間(前衛が警戒ポジションに下がっている瞬間)。
前衛が正しいポジションに下がっていると、サイド方向のオープン・スペース上にしっかりと立っていることになり、相手後衛から見ても、オープン・スペースが広く感じられることはない。
警戒ポジションに下がっていながら、しっかりと守れていることになるんです。
それが、センター付近に下がってしまっていると、オープン・スペースが非常に広く見える。
実際、ネットのへのアプローチにおいても、正しいポジショニングからネットに詰めた場合は、サイド方向のオープン・スペースを守りながらネットに詰めることができます。
もちろん、相手後衛のショットが、ショート・クロスだったりすれば、ロー・ボレーやハーフ・ボレーを打たなければならない場合もありますが、センター付近からのネット・アプローチでは、サイド方向を守れるのは、ネットに詰めたときにやっと、ということになってしまう。
一番大切なのは、これがしっかりしていると、相手後衛にとっての、サイド方向のオープン・スペースに打つ選択肢を削ることができます。
そうすると、相手後衛は、ストレート方向のオープン・スペースに打たざるを得なくなる。
これがあることで、後々ご紹介する「ギャンブル」を打つことができるようになるんです。
【次回へ続く】