さて、前回、上級者の警戒ポジションをご説明しましたが、あれはあくまでも「味方後衛が上級者」であるとき。
味方後衛のストロークミスがなく、相手前衛はポーチに出るしかない、という状態の時だけです。
高校女子などでは、多くの場合、ミスショットは織り込み済み。
その上でポジショニングを考えなければいけません。
となると、いわゆる「中級者」どうしの場合、一番最初にご紹介した「トライアングル」の動きと、前回の上級者の動きとの中間的なものになってしまいます。
それが下の図。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/73/7c/j/o0500072214422145122.jpg?caw=800)
ストローク能力そのものは低くないので、ラリーのテンポは速い。
だから「センター寄りに1,2歩動く」という動きをやっていては間に合わない。
が、速いテンポのラリーの中でもミスをしない、というほどの技量はないので、定位置にいる相手前衛の方向にミスショットを打ってしまうことは十分にありえる。
だから「ボレー警戒ポジション」は、センターライン付近まで下がるしかない。
となると、図のような動きになるわけです。
大きく斜めに動くことになるんですね。
これも、あくまでも、相手後衛と味方後衛との技量の差を考慮に入れて動かなければいけませんから、単純には決められないんですが。
さて、どうだったでしょうか。
前衛の基本的な動きをご説明するついでに「上級者との違い」をご説明させていただきました。
いや、みなさんはすでに、上級者の動きをしているかもしれませんから、そういうかたは、ここで説明している「基本的な動き」というのは必要ない、ということです。
ご自身やパートナーとの力量を計算しながら、より確率の良いポジションを選んでください。