それでは、ストレート・ラリーにおけるポジショニングの最後、自分ボールの時の、味方前衛Aのポジショニングです。
 
 今回も、クロス・ラリーと同様、初~中級者でのポジショニングとして考えていきたいと思います。
 
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 考え方は、クロス・ラリーのときと同じ。
 
 まずは「左右の分担」
 
 図の場合、右半分を味方後衛aに任せ、味方前衛Aは左半分をカバーすることになります。
 
 そして「捨てる」範囲
 
 これもクロス・ラリーのときと同様、ネット際のアングル・ボレーを打たれる可能性は、少なくともまっすぐ打たれるよりはかなり低いですから、「捨てます」
 
 つまり、クロス・ラリーのときと同様に、
 
「味方後衛aからのショットは、ミスして相手前衛Bが届くようなショットになってしまうかもしれない。
 
 しかし、アングル・ボレーを簡単に打たれるほどには、ゆるいショットはいかないだろう」
 
 という中途半端な信頼を寄せるわけです(笑)
 
 その上で、相手前衛Bがボレーを打てるであろう範囲の中央を「警戒ポジション」として、ポジショニングすることになります。
 
 クロス・ラリーのときと、比べてみてください。
 
イメージ 2
 
 おわかりでしょうか?
 
 ストレート・ラリーのときのほうが、少しサイド寄りになっていると思います。
 
 これは、前衛同士が同じサイドに立っているために絶対に起こることなので、頭に入れておかないといけない。
 
 これが、クロス・ラリーと同じようにセンター付近に下がっていると、サイド方向ががら空きになって、ボレーを狙われやすくなります
 
 また、一旦センター寄りに下がった後、再びネットに詰めた際、ちょっとでもタイミングが遅くなると、相手後衛bも、サイドのパッシングが狙いやすくなってしまうので、注意しましょう。
 
 詳しくは、「前衛の動き」を考察するときに、ご紹介したいと思います。
 

 
 さて、ここまでが基本的なポジショニングの概要となります。
 
 ここから、前衛の「動き」を考え、さらに様々なシチュエーションでの戦略を考察していきたいと思います。
 
 基本的には、初・中級者の方々でも十分に実践できるような内容ですが、同時に、上級者の人は、こういうところを狙っているから気をつけよう、というお話ができればなぁ、と思います。
 
 画像の数だけで言えば、優に百数十枚は超えますので、半年はかかるはず。
 
 基本は、このダブルスの戦術がネタ切れになれば、ブログも終了、ということになりますので、お見逃し無く(笑)。
 
 今後とも、よろしくお願いします。