前回に続きまして、ストレート・ラリーでのポジショニング。
 
 相手ボールが、シングルス・ライン上にあるとき、です。
 
イメージ 1
 
 ここで「実質的なデッドゾーン」が生じ始めます。
 
 図で言うところの、黄色破線の外側です。
 
 こんなところ、打てないでしょ?(笑)
 
 実はこの黄色破線は、
 
「さすがに上級者でも打てないだろう」
 
 っていうぎりぎりのところで書いています。
 
 ですから、実際にはエンドラインいっぱいで伸ばして、もっと内側に設定しても良い
 
 でも、上級者相手だとダウンザ・ラインもあり得るからなぁ。。。って思って、図の位置にしました。
 
 これもまた、ストレート・ラリーが難しい理由の一つになります。
 
 クロス・ラリーでの実質的なデッドゾーンは「相手前衛Bによって相手後衛bの視界が遮られる場所」という明白なものでしたが、ストレート・ラリーでは違います。
 
 相手後衛bの「技量」によって、黄色破線の位置が大きく変化してしまうんです。
 
 この設定が難しい
 
 これが設定できないと、相手後衛bがどこに移動しようとオープンスペースの広さが特定できなくなり、的確なポジショニングができなくなってしまうんです。
 
 この「実質的なデッドゾーン」の設定の正確さは、もう「野生の勘」や「経験」に頼るしかない
 
 相手の技術を一目で見抜かなければなりません。
 
 しかしそれこそ「上級者」だからこそできるわけで、これもまた、ストレート・ラリーが「実力差が出やすい」理由にもなるんです。
 
 まずは、例えば自分ならば、緊張するラリー中に、どれぐらいの範囲を狙って打てるのか、やって見てください。
 
 それを基準として、相手が「自分より上手い」ならば実質的なデッドゾーンの仮想ラインを外側に、「自分より下手」であれば内側に徐々に変更するとわかりやすいと思います。