前回に続きまして、ストレート・ラリーでのポジショニング。
相手ボールが、シングルス・ライン上にあるとき、です。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190603/21/dasadasacoach/99/ef/j/o0500072214422144207.jpg?caw=800)
ここで「実質的なデッドゾーン」が生じ始めます。
図で言うところの、黄色破線の外側です。
こんなところ、打てないでしょ?(笑)
実はこの黄色破線は、
「さすがに上級者でも打てないだろう」
っていうぎりぎりのところで書いています。
ですから、実際にはエンドラインいっぱいで伸ばして、もっと内側に設定しても良い。
でも、上級者相手だとダウンザ・ラインもあり得るからなぁ。。。って思って、図の位置にしました。
これもまた、ストレート・ラリーが難しい理由の一つになります。
クロス・ラリーでの実質的なデッドゾーンは「相手前衛Bによって相手後衛bの視界が遮られる場所」という明白なものでしたが、ストレート・ラリーでは違います。
相手後衛bの「技量」によって、黄色破線の位置が大きく変化してしまうんです。
この設定が難しい。
これが設定できないと、相手後衛bがどこに移動しようとオープンスペースの広さが特定できなくなり、的確なポジショニングができなくなってしまうんです。
この「実質的なデッドゾーン」の設定の正確さは、もう「野生の勘」や「経験」に頼るしかない。
相手の技術を一目で見抜かなければなりません。
しかしそれこそ「上級者」だからこそできるわけで、これもまた、ストレート・ラリーが「実力差が出やすい」理由にもなるんです。
まずは、例えば自分ならば、緊張するラリー中に、どれぐらいの範囲を狙って打てるのか、やって見てください。
それを基準として、相手が「自分より上手い」ならば実質的なデッドゾーンの仮想ラインを外側に、「自分より下手」であれば内側に徐々に変更するとわかりやすいと思います。