「薄い」「厚い」グリップの握り方を、生徒にはどう教えているのか、をご紹介します。
 
 よく本に書かれている教え方がありますよね。
 
 まず「ウェスタン・グリップ」の場合、下の図のような解説がよくされている(図14)。
 
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 ラケット面を垂直に立てて同じように握ると、ほぼ「コンチネンタル・グリップ」になります。
 
 その場合、包丁やハンマーを持つように握るので「包丁グリップ」とか「ハンマーグリップ」って書いてある本もあります。
 
 また「イースタン・グリップ」の場合は、次のような解説が多いですね(図15)
 
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 僕はちょっと違います。
 
 これはもともと、アメマスポーツの方から教えていただいた方法です。
 
 まずは「薄い」グリップの握り方から。
 
 図のように、人差し指と親指をV字状にします(図16)
 
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そのV字の角にラケットを置き、人差し指だけで支えます(図17)
 
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その状態で腕を伸ばし、ラケットのフレームが下図のように腕に当たるようにした上で、人差し指で何回かラケットを立てたり寝かしたりしながら、立てたときにそのまま握れば「薄いグリップ」になります(図18)
 
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 もちろん、握った後に、グリップの方向を前回お話しした「感情線」グリップに修正できれば完璧です。
 
「厚いグリップ」は、図18のときに、腕にラケット面が当たるようにし、「生命線」グリップで握ればOKです。
 
 あとは、人差し指の付け根の位置とグリップの方向を同時に変えながら微調節します。
 
 これだと「上から拾うように握る」とか「握手をするように」という抽象的な言い方よりも基準がはっきりしますし、「薄い」も「厚い」も基本的に同じ方法なのですごく便利です。
 
 みなさんも、ぜひお試しください。
 
【次回へ続く】