グリップの握り方によって、いろいろと名称が変わることを紹介してきましたが、これらのさまざまなグリップの握り方、その違いには何か「基準」があるのでしょうか?
いろいろあるグリップの握り方、よく本に書いてある「基準」は、
「人差し指の付け根をどこに置くか」
です(図7)。
ラケットのグリップは8角形をしていますから、説明もしやすいんですが、人差し指の付け根を8角形のどの面に置くかによって、グリップの違いを区別しています。
もちろん、
「ここからここまでが『コンチネンタル』で、そこから1mmでもずれたら『イースタン』」
ってことはありませんし、人によっても違いますので、あくまでも「参考に」という程度ですが、下にまとめました(図8)
多くの方が、こんなふうに説明していたり、説明された経験があると思います。
僕も、これで習いましたから。
ラケット面を垂直に立てた時、真上にくるグリップ面を①面として、グリップエンドから見て時計回りに②、③、④面、①と反対側の面を⑤面とします。
「コンチネンタル」の場合、②から②・③の角まで。
「イースタン」の場合、②・③の角から③面。
「ウェスタン」は④面から④・⑤の角。
極端な握りの人は⑤面まで持って行っている人がいて、誰が名付けたのか「フルウェスタン」などと呼ばれているようです。
でも、実際には、ラケットの「厚い」「薄い」というのはもっと複雑なんです。
特に、中間的なイースタンとセミウェスタンは、かなりビミョー。
だってセミウェスタンの場合、人差し指の付け根の位置は人によって③だったり④だったりするんですから。。。
実はラケットを握った際の、
「掌でのグリップの方向」がすごく重要で、これがボレーやサーブなどにも大きく影響をしてくるんです。
【続きは次回】