4月当初、新入部員にはレジュメ(プリント)を1枚渡しています。
 
 他校の部活動などでは「我が部活動の心得」みたいなのを渡すところもあると聞きますが、まったく違います(笑)
 
 僕が準備するレジュメは「道具の選び方」です。
 
 ラケットやガット、シューズやウェアなどの、テニスをするには様々な道具が必要なうえ、決して安いものではありません。
 
 シューズはハードな練習をやればボロボロになってくるので、買い換える機会も多い。
 
 サーフェス(コート面の種類)に対応しているソール(靴底)であることと、足が痛くないようサイズが合ったものを選びさえすれば、細かいことは言いません。
 
 練習も大会もオムニコートがほとんどなので、オムニ(またはクレー)コート用を購入させています。
 
 オールコート用でもよいのですが、どうしてもオムニでは滑りやすい。
 
 オムニ(またはクレー)コート用のシューズで、ハードコートでの練習をすると、捻挫などの危険性は高まりますが、極端な振り回しやフットワーク練習でなければ、うちのチームの選手ぐらいの体重、走力であれば、まず大丈夫です。
 
「あとはデザインがかっこよければ、安くてOK」
 
 と伝えます。
 
 ガットも、正直、どうでもいい(笑)。
 
 こんなことを書くと、世の中のストリンガーさんに怒られるだろうな。。。
 
 いや、僕はいろんなガットを試しに試して「アルパワー」にしていますし、ガットを張るお店も絶対に統一にするなど、昔からけっこうこだわるほうなんです。
 
 ただ、さすがに初心者の新入部員にガットの違いを説明してもしょうがない。
 
「パッケージに『打球感』とか『反発力』って書いてあるやつ買えばいいよ」
 
 と説明し、ガットのテンションは、
 
「店員さんに『推奨テンションのゆるめで張ってください』って言いなさい」
 
 と指示します。
 
 本当はナイロンとポリなどの違いも説明すると良いのでしょうが、それも生徒が「自分のプレー」が分かってからで十分ですから、先入観を持たせないためにも、何もいいません。
 
 理想のプレイを追求するには2つあって、
 
 1つは、練習を積み重ねることで、自分にあったプレイを見つけたり削ったりしていく「試行錯誤」式。
 
 もう1つは、まず理想のプレイを決め、それを実現するための練習をしていく「逆算」式。
 
 どちらも大事なんですが、少なくとも「逆算式」をいきなり4月当初からやる必要はない。
 
 ましてや、中途半端なガットの知識で、自分のショットの善し悪しに、先入観を持たせないためにも、ガットなどの講義は、ラケット購入の1~2ヶ月後に、徐々にやっていきます。
 
 しばらくすれば張り替えることが前提ですから、それも合わせて伝えますから。
 
 さて、問題はラケットなんですが。。。。
 
 続きは、次回。