EF66がブルートレインの先頭に立って期待されたことが二つあるように思います。ひとつはブルートレインの復権です。オハ24 700を皮切りに様々な車種が改造され投入されました。ふたつ目はスピードアップです。全区間の所要時間の短縮ももちろんですが特に東京ー大阪間が7時間30分からどの位短縮されるのかと期待しました。平成元年(1989)7月の時刻表では同区間最速は「はやぶさ」の6時間47分と151系「こだま」デビュー当時の6時間50分よりも上回りました。客車列車ですが表定速度は82.02㎞/hにも達し国鉄・JRを通じて国内最速と思われます。このダイヤが発表された当時、東海道だけに気を取られていましたが改めて同列車の山陽本線内を調べてみると大阪ー下関間を7時間15分、同区間内最速の「みどり」・「しおじ3号」の7時間13分に僅差で肉薄します。表定速度は74.49㎞/h(時刻表昭和46年12月号)となります。東京ー博多間ではEF65 1000牽引当時と比べて53分の短縮となっています。

「はと51号」7:00→14:35    「日向」「なは」7:40→15:05

「かもめ」8:40→16:05     みどり9:3216:45

「はと1号」10:42→17:58    「つばめ」11:37→18:53

「しおじ2号」12:32→19:58  「はと2号」13:35→20:51

「しおじ72号」14:32→21:50  しおじ3号15:3522:48

 

平成元年(1989)7月

「はやぶさ」東京17:05横浜17:26│17:27熱海18:23│18:24富士18:55静岡19:23│19:24浜松20:19|20:20名古屋21:31|21:33岐阜21:53│21:54京都23:22│23:23大阪23:52│23:55 三ノ宮0:18岩国4:42小郡6:09│6:10厚狭6:40│6:41下関7:10│7:14門司7:22│7:28小倉7:34│7:36博多8:37│8:41鳥栖9:06│9:07大牟田9:40│9:41熊本10:20│10:26八代10:55水俣11:40出水11:59阿久根12:19川内12:48│12:49串木野13:02伊集院13:17西鹿児島13:34 東京ー博多 15h32m

昭和55年(1980)3月

「はやぶさ」  東京16:45大阪0:08|0:12下関7:54|7:58博多9:10 16h25m

「第1こだま」 東京7:00横浜7:24名古屋11:28京都13:19大阪13:50

「はやぶさ」   東京7:00横浜7:22名古屋11:28京都13:18大阪13:47 82.02km/h

編成は

昭和61年(1986)11月1日~

←西鹿児島 │荷│B禁│B│B│B│B│B││B│食│ラウンジ│B│B│B│A個室│B│→東京

です。

 

 EF66のブルートレイン牽引は「はやぶさ」にロビーカーを連結したことによりEF65 1000ではそれまでの定時運行が困難になったためですが、技術の進歩と設計思想の違いがこれほどの所要時間短縮を生むのかと唖然とします。しかしながら「牽引期間最長」ではあったものの九州特急の最後の牽引機でもありました。新幹線の動画を見ていますと「目にもとまらぬ速さ」というより「シンカンセンはどうやって息するの?」という感じです。日本の在来線に再び客車が復活する日があれば、それは機関車と対で、同じ設計思想の元に新たな走りを見せて欲しいものです。