「なんでこうなっちゃったのかな」

時計は23時を回った頃。
幸せそうな知人のストーリー、イケメンと美人のtiktok。
アプリを終了させ、いつものように水色のアプリをタップする。右、左、と軽くスワイプしながら、10件のメッセージをチェックする。
「今なにしてるの?」「かわいいね、どこ住み」ありふれた文字の羅列。プロフィールをタップし、写真を拡大する。
自分のことを棚上げしながら、メッセージの男の顔にランクをつける。
「あー、今日ははずれかな、、、この人ならいっか。」
数人の男に同じメッセージを返しながら、寝れない夜を埋めていく。


どうしてこうなってしまったのか。
経験人数は軽く3桁を超えてしまった。人に言えない経験ばかりが増えていく。体が満たされても心が満たされることがないことくらいわかっているはずなのに、変わることができない自分に無性に泣きたくなる。周りの幸せに苛立ちを覚え、寂しさで潰されそうになる。


いつから、、、、、
遠い記憶をたぐる。
思い出せる始まりは、スマホを手にした高校1年生の春だろう。
何気なく、好奇心と劣等感から踏み込んだ沼に足を取られ、私は今も抜け出せない。