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(1、-a)【飛ばす】ということ ・・・・2


まず、人の筋肉の性質のお話しだが。
人の筋肉というのは、ゴムの性質にとても良く似ている。


それは、どういうことかと言うと、
男女、手足の長さなど個々の筋肉の質と量はそれぞれ違うものの、
基本的な性質というのは、だいたい同じだ。




sai†o ushioi-maru-gom

図は、 ゴム駆動の模型飛行機の頭の部分。
このプロペラを赤線矢印のように、クルクルと限界まで回し続けて
いよいよ巻ききれない状態を作り出す。


それから、そっとプロペラから手を離すとどうなるか?


最初に繋がっているゴムの太さや量によって
その廻り方の速度は異なるものの、共通することは、
いずれも、最初のプロペラ駆動は ゆるやかに動き出し

 そう ゆるやかに
序々にマックスの回転速度になっていくということ。 


つまり、『ダーツに力がなかなか伝わらない』という人は、

テイクバックの動作が、早く、浅く

力を加える機会を逃がしたり、
(プロペラのゴムを巻き切りが足りない状態と同じ)


フォワードスイングのし始めすぐに
いきなり 力をダーツに加えようとするため、


プロペラがいきなりマックスの回転速度を得られないのと同様、


スイングの中で最も力の伝えられるゾーンを
外してしまうことになり、理に適わなくなる。


フォワードスイング~フォロースルーまでの長さ(距離も時間も)が
ある程度必要な意味とは、


ダーツを<飛ばす>ということ と
リリースをポイント(点)からゾーン(区域)にするための
<狙う>という 二つに共通する重要な要素だ。


セットアップからテイクバック、そしてテイクバックエンドまでは、
極端な言い方をすれば儀式のようなもので、
ゴムのプロペラを指先でグルグルとねじって、
力を溜めているような動作と等しく。


この段階では、狙うことはもちろんのこと
飛ばすことには、なんら関係はない。

テイクバックエンドから始まるフォワードスイングこと
文字通り<飛ばすこと><狙うこと>の始まりであり大切だと思う。


<腕の始動助走期(プロペラの動き始まり)>

<加速期(ダーツに力を加える区間)>
           ↓ 
<速さ維持期(リリースゾーン)>
           ↓
<ゆるやかな終息期(方向性の確保>


が大切な腕の使い方のプロセスだと言える。


しっかりとテイクバック・エンドを迎えるということが
何よりも大切であり、どんなに早いテンポ・スイングでも
ハイアベレージ・プレイヤーは、このテイクバック・エンドは、
目に見えない「間(ま)」を持っている。



↓儀式(笑 或いはきっかけ
牛老丸ダーツ虎の巻 ~初心からの歩み~-1


↓【重要】 <狙い>と<飛ばし>の発信点
牛老丸ダーツ虎の巻 ~初心からの歩み~-22

↓ 伸ばすこと目的として 伸ばすのはよくない。


牛老丸ダーツ虎の巻 ~初心からの歩み~-3

(1、-a) 【飛ばす】ということ ・・・・1

a 腕の筋力を必要以上に使ったり、
  腕の振りの速さだけで飛ばす必要がない。・・・その1


何もダーツに限った話ではないが、およそ球技では、
ゴルフでも野球のピッチング、バッティング、テニス..etc
大きな共通点を見つけ出すことができる。


それは、

<強くor早く投げる(打つ)とか遠くに投げる(打つ)>ことと


<狙った箇所にコントロールする>こととは、


反比例関係にあるということ。



人それぞれの筋肉が持つポテンシャル(潜在能力)の中で、
時と場面によって、そのパワーとコントロールの配分を変えたり、
或いは、身体的トレーニングを積むことで、
パワーとコントロールの配分は変えずとも
両方のパフォーマンス能力の限界点を
上げたりして多くの球技競技は雌雄を決することをする。


が、しかしダーツに限っては、自分が投げるダーツ3本を
ただただひたすらターゲットを狙って入れていくという競技。


ここでダーツにおける上記の
<強く・・>とか<速い>という課題は、
ずっとその役割が低くなり、届いて刺さる程度で良いことになる。


自分のポテンシャルの中、より高い割合でコントロールに
気を使うことがベストなスローイングということになる。


ダーツの飛距離を競う競技でない以上当然と言えば当然。


つまり効率良い身体の使い方を知り、実践することで
自分が持つポテンシャルの中で低配分によって
飛ばすことができ、より多くの配分で「狙う」というコントロールに
その比率をおくことができる。



あの人の矢速は速い・・、
この人は投げるテンポも速く腕の振りも速い・・
一流ハイアベレージ・プレイヤーのように・・などなど


模倣(真似)することこそ上達の早道ということに偽りはないが、
各々の人間が持つ筋肉の質(男女差、年齢さ、先天的質の差など)
の差を知りつついたずらに真似したり、あまりに身体的条件が違う人の
上達成功法を鵜呑みにしたりするのは、注意する必要がある。



多くの一般プレイヤーが、その綺麗なフォームを賞賛する座波選手。


多分に漏れず、このオレも、あの座波選手の綺麗なフォームに憧れ、
何度もネットでフォームを見、イメージして真似てみた。


身体の硬くなった ぉっさんなオレにとって、あれだけまっすぐに
スッと垂直にセットアップされる腕の(静止した)形だけは真似できたものの、


肩の稼動域、柔らかさが伴わないオレは、肩から肘までの上腕が
ボードを向かず、明後日方向を指し、無理して入れた肩のおかげで、
スローし始めた途端に振り出しが左に向かっていき、おまけに人差し指が
さらに引っかかってどれだけ気にしても、狙った場所から左に刺さってしまう
結果になった。これが更に20Tだダブルトップ(20D)となると
さらに人差し指がかぶって左に飛ぶ始末。


さんざんな目にあった。(´・ω・`)ショボーン


もちろん、これは座波選手のせいじゃなく(笑


己の身体的条件を把握しないで、
ただ表面的な理想と憧れに基づいて模倣(イヤッ真似、猿真似だなww)
して深みにハマったケースと云える。


後から冷静に見てみれば、座波選手のセットアップの入り方をよくよく見ると、
肩から身体中央内側に入れるようなそぶり・・


ぁわわ・・こりゃきっと、
少なくてもオレよりも、ずっと肩関節の稼動域が広く、柔らかいんだと知る。


二の腕(肘から手首)が垂直の方が、確かにいろいろな要素を考えると
いいはずだが、人間真正面を向いてみれば解るとおり、
顔は身体の真ん中に乗っていて、
スローする腕は身体の側面(肩口)に付いている。


いくら斜に構えたとはいえ、顔の真ん中にしかも、
垂直にセットアップするのは、物理的には無理がある。


無理な姿勢、無駄な力を入れて、理想な二の腕の位置を作るのでは、
主客転倒、何が目的なのか 意味が解らなくなってしまうというものだ。


現在では、谷内選手に見る身体全体を使った傾きによって二の腕の
垂直セットアップに変えているオレだが、なんてったって ホレ 歳だから(笑
これも また年齢と共に いずれ改良しなくてはならない箇所だろうなぁ?!


ぁ、 脱線もぃぃとこだった www


要するに
是非云いたかったことは、
まず、コントロールに少しでも神経を使えるためには、
まず効率良く、力が入らないほどの筋力消費で
ボードまで届いて刺さる<飛ばす力>を付けること
と、


必ず上達の過程では、
誰かに教えて貰ったり、自分で模倣したりのステップを踏むもの。
しかし、よくよく自分の質を考え、溢れる情報を淘汰(選ぶ)する目を
持つことを念頭に置くのがいい
。  


まずはそこから。。

いろはのい

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