『プッシュなら直立、前傾ならスイング。』

お勧めではなく、それしかないという意味。

それでないと理屈に合わない。そういう意味。

図１↑

図２↑

図３↑

図の一枚目。

（ア）、肘はどちらかと言えば、

　　　前腕の遠心力の影響で
　　　引き上げられるよう受動的に上がる人

　と

（イ）、肘を積極能動的に上げてゆく人

一辺倒に見れば
（ア）、をスイング型と呼び、

（イ）、をプッシュ型と
タイプ分けして語られる。

その境目と言えば、至極曖昧で、
どちらが向くとかどちらが勝っているとか、
時に話題になることがある。

なんでも聴くところによると
昔のハードの人は、（ア）のスイング型が多く、
それは、重いダーツを飛ばすには、
スイングで放物線を描くラインの方が効率がよく、
ソフトになって全体的に軽くなり、自然発生的に
送り出す仕草が混ざってきたという事らしい。

真偽のほどは、ともかく、まぁ、
そうなった経緯は、自然に‥というのは、
その通りだと思う。

なぜなら、もともとこの競技（遊び？)に

出逢った当初、他のスポーツに比べ、

余りにもメソッドやらhow toが

確立されてないことにある種驚いた。

歴史を紐解けは遥か何百年前とか
言う割にすべからく感覚？？？？…みたいな具合だったのだから。

ただ思うに、主にハードをやっている（いた）
人の方が楽に‥どちらかと言えば、

直立に近い形で立っている人が多く

見受けられるなぁという印象。

それは、おそらく
矢速も直線的で速く、そして
刺すというイメージが強いソフトダーツと

ストンストンと、刺さった後落ちないように、
ある程度上から落として刺すというハードダーツ、

それぞれの意識、ボードの種類の違いからくる
自然な流れから派生したタイプの別れに
繋がっているように思える。

我のように身長もそうそう高くない者が、
前傾きつく、下からプッシュ動作にて
直線的に刺すということは、
ハードダーツとして見た時には、
どう考えてもみても理に適っていない。

少しでも高い位置から、ループを描き、
上から落ちてくるようにフライトが
斜め上を向きつつ刺そうと考えるのは、
道理であろう。それには、当然の如く、
円運動によるスイング型に寄って行くのも
さもありなんと理解できる。

プッシュがいい、スイングがいい。

あの人には、この人にはと

多々耳にするけれど、誰であっても
食べ物に関して耳にする

『腹をこわす喰い合わせ』のように、
それとそれは理論的にマイナスでしょ？
というのは、当然存在する。

ハードダーツのように、

抜け落ちのケアも含め、
最初に必要な条件が整っていて、
それに対し、より効率のよい、
有利なフォームが自然に確立され、
それが定着化を見る。

前傾がきつくなり、肩の地上高が下がると
（図１の（イ））

そこから急角度で投げ上げの
必要性が生まれたなら、
必然的に最初から肘を積極的に
送り上げしていかなければ、物理的に届かず、

肩が下がれば下がるほど
顔からダーツまでの距離も短くなり
急角度でダーツを発射せざるを得なくもなる。

これも続けて書いてきた。

スイングするには、相当速いタイミング、
引いたら即リリースし始めなければならない状態になり、
とてもリリースをゾーンなどにできようもなく、

どうしても点でとき放す必要性に迫られる。

どっちがいい‥ではなく、
そうせざるがを得ない状態が発生する。

前傾がきつい人が、

急角度でダーツを発射させ、

重力に逆らい、距離を満たそうとするとき、

こういった状況下で、どうしても

単純な肘の送り上げだけで足りずに、

余裕のある肩関節を使って

ボクサーの右ストレートを打つが如く

ロケットパンチのように(笑)

押し込むような動作を目にすることが多くある。

当然、ダーツを綺麗に投げたという

感覚だけは残るのに（だから間違いに気付きにくい）
左方向へと見事な飛びを見せる。

精度を保つために自由な身体を制御して

動きすぎる身体を最小限に留めるため、

いくつかの箇所を同位置（固定）に納めるという

「基点」をどのスポーツでも作る。

その数は？‥必要なパフォーマンスを

生むために必要最低限の自由開放開放の身体各部。

よく、プッシュの人は、引いてきて

顔のいずこかの部分を起点として

押し出して行くケースを多く見る。

でも、気を付けるべきは、

テイクバックエンド一点に基点決めたとしても
もう一点、どこか基点を決めないと、
上の図２，３のように

出発点（起点）が一ヶ所でも飛び出す方向は、
無数に増えてしまう。

肩に意識を持つのか
（肩をロックするという言い方をする人もいる）

肘に意識を持つのか

（肘を固定すると言う場合もある）

我の推奨‥というか、我の場合は、
いわゆる肘の固定であり、

前傾を抑えることの二つをセットだ。

（基点の意識は二つ必要）

プッシュ型は、どうしても

その前のめりなプレイヤーの

心意気の現れか（笑）前傾の人に多い。

（直立形のプッシュ型のイメージは、

　我の中では、勝見選手）

そうすると、

図２、３のような体幹の捻転を使った、
右ストレートパンチが出現するケースが多い。

力を入れないで飛ばす必要性を考える意味も、
やはり、こういった図２、３などの余計な動き、

力みを呼び込まないための方策であり、
７分目、８分目の力で届くような
身体操作を探る必要があるとは、
こういうことを指している。

飛びがいいねぇ‥と称賛（？）される心地よさも

わからなくはないが、それはあくまでも

入ってこそだと。そう思いませんか？