学園からとても遠い東洋の島国じぱんぐ
そこに黒騎士らしき人物が破壊活動を行っている
らしい。学園生徒と怪獣娘達は急いでじぱんぐに
向かっていた。しかし、街に着いたときにはすでに
1つの街街全体の範囲が焼野原となっていて、
もう街と呼べるものはその場所になかった。
アリサ「ひどい…なんてことなの…」
セリム「黒騎士め…今度こそぶっ倒す!」
レド「おい!黒騎士ではないが誰かいるぞ!」
メカザム「…すまない、少し別行動を取らせてもらう。」
ミスティ「あ、ちょっとどこに…行っちゃった…」
エメリア「メカザムちゃんにも何かあるんだよ。
任せておこう?」
ミスティ「そうですね」
5人はその人物に近づいて行った。
キララ「じぱんぐが…故郷が…う、うう…」
ルリ「お姉ちゃん、泣かないで…私も、
うう、う、ううーーーー」
詩音「酷過ぎる…なんで…なんで…!」
スズナ「…腑に落ちませんね」
レンゲ「スズナよ。どうしたのでありますか?」
スズナ「黒騎士は今まで詩音さんをつけねらって
いました。なのに今更街を破壊するなんて…
あからさまにおかしいのです」
キララ率いるB班。A 班とは同じ街を
別の位置から探索していた。
キララ「…!あそこに黒い人影がありますよ!」
ルリ「黒騎士…でしょうか?」
スズナ「…澄んだ黒色の身体に紅いライン…
少し違う気もしますが、黒騎士の可能性が高いです」
詩音「こんなに街を滅茶苦茶にして!
あいつの悪行にピリオドを打ってやりましょう!」
スズナ(…しかし、いつも一緒の黒猫が
ませんが…やはり何か違う気が…)
レンゲ「キララ殿!行くのであります!」
全員、黒い人影に向かって走り出す。
しかし、黒騎士に気づかれたようで
魔力弾で攻撃された。そう魔力弾で。
スズナと詩音がはじき返す。
詩音「黒騎士が魔力弾⁉︎」
ルリ「今まで大剣で攻撃してたのに…!」
スズナ「やはり、あいつは黒騎士じゃない
のでしょう。きっと別の何かです」
気がつくと黒い人影はいなくなっていた。
スズナ「どこに…⁉︎」
黒い人影はいなくなっていたのではなく、
ものすごいスピードで迫っていたのである。
他「…?」
他のみんなは気づいていないようだ。
黒い人影は跳躍し、レンゲめがけて
飛び蹴りする。唯一気づいているスズナは
その場で跳躍して刀を構える。
両者が激突する寸前、スズナは刀を突き出す。
両者の攻撃は相殺され、両者とももつれ合いながら
落下した。ようやくみんなも気づいたようだ。
スズナはなんとか着地した。黒い人影も着地する。
全員、黒い人影の正体に驚く。
なんと少女だったのだ。この街を焼野原にしたのも
全部あの少女なのだろう。
レンゲ「何者でありますか‼︎」
ダークザギ「…ダーク…ザギ」
詩音「この街をこんな焼野原にしたのも
あなたのやったことなの‼︎」
ダークザギ「全て、私がやった。私は、全てを
破壊し尽くすためだけに存在する。それが、
暗黒破壊神である私の…」
全員が緊張する。
ダークザギ「私の…暇つぶしだ」
ニッコリと微笑み、平然と言いのけるザギ。
全員が怒りを超え、憤怒を覚える。
キララ「ふざけないでください‼︎」
レンゲ「ザギだけは…絶対に許さないのであります‼︎」
ルリ「よくも私たちの故郷を…」
スズナ「今までにないほど激しい憤りが
私の内側を染めて行く感覚がわかりますよ」
詩音「絶対に倒してやるんだから!」
キララがザギに斬りかかる。しかし
余裕で避けられ、背中を殴られ瓦礫の山に激突する。
スズナと詩音も続いて斬りかかるも
詩音はザギに剣を弾き飛ばされ腹に蹴りを喰らい
キララの激突した瓦礫の山に激突した。
スズナは刀を掴まれ魔力でできた鎖で巻かれ
身動きを封じられ、遠くまで投げ飛ばされた。
レンゲとルリは遠くから弓矢でザギを狙っていたが
瞬間移動で後ろを取られ魔力弾…
ザギシュートで吹っ飛ばされ、結局キララと詩音の
いる瓦礫の山まで飛ばされた。4人とも
満身創痍でもう戦えない。
ダークザギ「トドメだ」
ダークザギはトドメの技、ライトニングザギ
4人に向けて放った。4人は目を閉じた。
4人のいる瓦礫の山が大爆発を起こす。
ダークザギ「これで、跡形もなく消し飛んだな」
スズナ「そこまでです」
ダークザギ「…貴様1人で私の相手をするしか
ないがな。他の4人は私が消し炭にしてやった」
スズナ「…?冗談はほどほどにしてください」
ダークザギ「冗談じゃない。そこの瓦礫の山が
あった場所を見てみろ」
スズナ「…‼︎そんな…ありえない‼︎」
スズナは激しく動揺しているようだった。
スズナ「嘘です…嘘だ…レンゲ様が
こんな奴如きに殺されるなんて…嘘だ…」
ダークザギ「教えてやる…そのレンゲ様は…
死んだ
スズナ「嫌ああああーーーーっ!」
スズナは絶叫する。
ダークザギ(こいつも殺処分で良かったが、
気が変わった。この絶望具合、心に広がる
怒り、哀しみ、恨み…絶好の…
暗黒適能者だ)
ダークザギ「喜べ。貴様は殺さないでおいてやる。
そのかわり、私が…貴様の身体を頂こう
ダークザギが青い球状の発光体になり、
スズナに取り憑いた。
スズナ「〜〜〜〜ッ‼︎ああああっ‼︎うああっ、
うああああっ、あああああああ‼︎」
スズナの見ている世界は、真っ暗になっていった…
続く…