東シナ海のガス田開発問題で、日本政府は日中中間線付近のガス田「樫(かし)」(中国名・天外天)の採掘施設から生産活動を示す炎が出ていることを確認した。藤村修官房長官は1日の記者会見で、中国が単独開発を進めている疑いがあるとして、1月31日に外交ルートを通じて中国政府に抗議したことを明らかにした。
外務省は中国政府に対し「境界画定の合意がない中で、一方的な開発は認められない」と抗議。10年7月以降中断しているガス田の共同開発交渉の早期再開を求めた。
日中中間線付近のガス田を巡り、両政府は08年6月、▽中国側が単独で開発を進めてきた「白樺(しらかば)」(中国名・春暁)への日本の出資▽「翌檜(あすなろ)」(同・龍井)付近に設定した区域の共同開発--で合意したが、樫と「楠(くすのき)」(同・断橋)については中国側が単独開発を主張し、継続協議となっている。【横田愛】