所有する自分の物は、自分用に細かに手を加え、
使いやすいようにしながら傍らに置く
いつでも使うために、そして、時には愛でるために
 
傍らに置くのは、気に入った物だからではなく、気に入る色だからでもない
気に入る物に、気に入る色に、変えていくために置く
元の色がなんであれ、いずれは自分のための色となり、気に入る物になっていく
 
他人の物は丁重に扱うことだろう
自分の物ですらないものに、手を加えることはありえない
色を変えようとすることもなく、色味を加えようとすることもない
ましてや気持ちなど注ぐはずもなく、その気すら起こらない
 
そこにある、大事にすることの意味も思い入れも、全く異なる
 
他人物同様のありきたりな丁重さが欲しいのであれば、
それはすでに自分の物ではなく、大事にする必要も興味も失われ、
そこにあるかもしれないものも消える
 
傍らに置いておく理由が無いのも同然だ
 
どちらかを選ぶがいい