Grazia magazine ②
彼を褒めるのは簡単なことだ。なぜなら彼は、すでにすごく人気があるからだ。
でも、彼自身はまったくそのようには思ってない。ただ簡潔に、アーティストになる計画だと述べるだけだ。
この言葉は「中二病(原文そのまま)」のように見えるかもしれないが、Grazia編集部としては、その
目標が明確で、簡潔で、まっすぐで、まさに大きな長所だと感じた。
パリファッションウィークの間、Graziaは吴亦凡のインタビューと撮影を行った。
暑い夏の日、パリの気温はここ30年の中で最も高く、ギラギラした太陽の日差しのせいで
どうしようもなくて目を細めていた。撮影の間中、秋冬コレクションの服を着ても吴亦凡は完璧に
ゆったりしていた。それよりも、彼の「ジレンマ」だったのは、シャツのボタンを一番上までとめるべきか、
もしくはシャツの襟をセーターの中に入れるか、外に出すかだった。そして何度も何度も違う方法で
繰り返し試し、カメラマンやスタイリスト、マネージャーの意見を真剣に聞き、照明をより良い場所にし、
「もう一度撮りましょう! 美のためです。アートのためなら、何でも大丈夫です」と彼は言った。
この日の撮影の前、吴亦凡は5つの仕事を終えていた。そして、ホテルに戻ってきたときには、すでに
夜遅くなっていた。彼は、全部は把握しきれないくらいにたくさん仕事があると言った。
「仕事は僕の人生です。この仕事を情熱的に愛しています。仕事と私生活の間に明確な境界は
ありません。たくさんのカメラマン、アーティストは仕事が大好きで、一日中スタジオにいますよね。
だって働いてるというよりは、仕事を楽しんでるから。僕も同じです。もし、『働く』ということについて
言うなら、すごく疲れちゃいます。だって彼ら(スタッフを指差して)が休ませてくれないから。はははは。
自分が大好きなことをしているので、不満はないです」と言った。
働くことについて話している間、彼の『情熱的な一面』を感じた。
「すでに撮影済みの映画の役はとても活き活きしていて、独特の雰囲気を持っています。老炮儿での
役は悪くて、夏木の役は感情を大事にしている静かな人物で、致青春2:原来你还在这里での役は
子供っぽいけど大人っぽい面と責任感のある面をもつ役です。僕にとても似ています。僕にもまた、
いろんな面があります。みんな様々な面をもっています。どういった面を見せるかは、
その場合によります。なので、これらの役には自分と共通点があるので、役が自分に入ってきました」
老炮儿については、と彼は加えた。
「学びの過程でした。信じられないくらい良い機会だったんです。僕にとって役に立てることが、
できることがたくさんありました。こういうジャンルの映画を撮ったことがなかったので。とても男らしくて、
しかも純粋なので、この役が本当に好きです。実際、(見た目はどうあれ)本質的には若くても
優れた人です。」
北の方の田舎で撮影しているとき、人がいて役に入りづらくなかったですか?
「いいえ、多分僕は小さい頃からいろんな場所に住んできたので、すぐに馴染むんです。もちろん、
管虎監督(老炮儿の監督)と冯小刚監督(老炮儿の主役で有名な監督)がかなり助けてくださったので、
役に素早く入ることができました」
彼はこれ以上明かせないと言い「これ以上のネタバレは無理です。でも、きっと驚くと思いますよ」
俳優になってから1年なのに、もういくつかの役をやってきた。夏有乔木、原来你还在这里、老炮儿、
西游伏妖篇。
「俳優として、撮影はより意味のあるものへとなってきています。最初は学んでいる状態でした、
そして徐々に自分の感覚を身につけていきました。役柄を作り上げていくのはとても興味深いです。
この役に息を吹き込むことができたと思うとき、とても幸せです。老炮儿の撮影中、シーンを
撮り終わった後、何度か管虎監督が僕の方に歩いてきておっしゃってくれました。「亦凡、良かったよ!
この役は本当にお前によく合ってる」そのとき僕はとても嬉しくて、本当にすごく力づけられました」
俳優になったことへの達成感を感じた?
「監督に褒められてうれしくない人なんていますか? 始めたばかりなんです。以前にも達成感を
経験したことがありました。今後、歩む道には障害があるでしょう。今は、謙虚であることに努めて、
新しいことの全てを受け入れて、絶え間なく向上しなくてはいけません。将来的な障害のことは
考えません」
吴亦凡の長期的なプランはこれからの年月で良い俳優になることだ。どうやって『良い俳優に?』
「賞を取ること、たくさんお金を稼ぐこと、業界に名を残すこと、そういった3つのこと、そういうことも
良いと思います。お金の重要度は最も低いです。良い俳優はその出演作品でその能力を示します。
興行収入だけではありません」
「何年も経って僕の名前が挙がったときに、僕が演じた役の中で際立ったものを思い出すとか、
「吴亦凡は良い役者だね」というようなことを話してくれてくれたら嬉しいです」
「今年は、本当に時間が経つのが早かったです。もし若いときに熱心に仕事に取り組まなかったら、
年をとってから苦しむでしょう。だから仕事を頑張ります。スケジュールは目一杯です。
充実した時間を過ごせてたらいいのですが。振り返ってみて、よくやった、よくやったよって自分に
いいたいです」
「もちろん道のりは長いです。まだ前進しなくちゃいけないし、ゆっくりと。一番大切なのは、いつも
情熱をもっていることと、初心を忘れないことです」
一度、A Date with Lu Yuで吴亦凡は「この道に合ってるかどうかわからない」と言っていた。しかし
彼は今、 「あのときは韓国にいて、どうなるのかぜんぜん見当がつかなくて。その後、情熱がある
ジャンルがわかったんです。音楽と演技が好きなので、そういう好きなことをやろうと決めました。
そして不確定なことは脇に押しのけました」と言った。
では、最近彼は俳優に合っていると確かに感じているのだろうか。
「むしろそんなことはありません。これは全て個人的なことで、的確に説明するのは難しいです。
有名人やアイドルやアーティストになること? 自分に合ってるのかどうか、はっきりとはわからないです。
どちらかというと自由でいたいので、それに本当の自分を表現できたらいいなと思ってるので。
(インタビューアーさんに向かって)僕がこの道に合ってると思いますか? 僕はわかりません。
わかるのは、ただ音楽と映画と音楽に情熱を持ってるということだけです」彼は加えた。
「でも、もうあんまり心配してないんです。なんて言ったらいいかな、もっと、こう、アーティストに
なれたらと思います。」
「僕はチャンスが来たときにそんなに積極的ではないんですよ。ははははは。チャンスが来たときは
掴み取ります!チャンスを逃したら損得の間で板ばさみになります」
今までに挫折したことはないんですか?
「一度か二度。これ以上は言えません。お答えしません。」
どうやって乗り越えたんですか?
「落ち着いて自分自身でいること、何か好きなことをすること、例えば寝るとか」
そんなふうに解決を?
「なんでそのことをまで聞くんですか?もうあんまり考えないでください」
私達は「なんでダメなんですか?」という彼の返事に、純粋さ、絶え間ない前向きな雰囲気、自分で
自分にストレスを与え過ぎない感じ、恐れ知らず、新しいことにすごくオープンだということを
感じることができた。心の悩みについて言及すると、彼はいつもこう答える。
「そのことはあまり考えません。今手元にあることに注力して、そこに最大限の努力をつぎこみます」
有名なスターたちと何度も一緒に仕事をすることに心配がないかと聞かれたとしたら、彼は率直に
答えるだろう。
「むしろ、そんなことはありません」
吴亦凡のようなスタイルの良さとハンサムな顔であれば洋服を着こなすためにがんばらなくても、
普段の格好をするだけで容易にベストドレッサーのリストにのる。それでも彼はラクをしない。
自分自身の髪型を整え、ユニークな花のプリントのジャケットとリンクさせ、ファッションウィークを
見に行くために特別に素晴らしいファッションに着飾ること選ぶ。なぜなら、
「 ファッションには勇気が必要です。ご存知でしたか?もしかして、何か絶対に着ないファッション
アイテムやスタイルがありますか?と、過去に他の人が僕に質問したとき、彼らに答えたんです。
でも今は、その答えはないです。なんでも着ることができます。それにいろいろと試してみるのが
本当に好きだって気づいたんです」
ご自身に人気があると感じますか?
「人気があると思ったことはないです。有名人だとも感じてないです。冗談を言ってるわけではないです。
本当にそうは思わないんです。いつもファンに感謝しています。どんな場所に行っても、いつもファンが
います。ファンがいるから、僕はいい音楽、映画を作らなくてはいけない、公共の場に出るときには
かっこよくて興味をそそるような服を着なくてはと思います。みんなをがっかりさせないように」
これからもずっとスケジュールが詰まった日々を続けますか?
「こういう生活は卒業できないでしょうね。物事にはその道があるし、量は重要じゃないといつも
感じています。映画が良くて意味のあるものでさえあれば、その役をうまく演じることができると
感じれば、その役を引き受けます」
では急いで前に進もうとしていますか?
「はい、はい。前に進み続けます」
では若者よ、その大きな一歩を前に進もう。我々は君の素晴らしい演技に触れるのを待っている。
翻訳 DARK and SHINE