昔々あるところに
おみよという
おなごがおった
おみよは
1人では
暮らしていけん様になって
遠く離れた
娘の家で
暮らす事になった
ある晩
おみよは
部屋の扉を
スゥーっと閉めて
「決してのぞかない下さい!」
(心の声)
と、部屋の中に
閉じこもった
すると
部屋の中から
スー
キュッ
プツ
スー
キュッ
プツ
と、音が聞こえるではないか
決してのぞくなと
念を送っていた気はするが
どうしても
その音が
気になり
わしは
扉を開けてしもうた
すると
そこには
地べたに
這いつくばって
ラグマットの
キルティングされてる
糸を
抜いては
結んで
糸切り歯で
噛み切る
老女の姿があった
おみよは
その姿を見られると
何も無かったかの様に
歯磨きを
始めたのであった
めでたしめでたし
めでたくなーい
キルティング
ボロボロにしないでーーー
したっけね

