以前、ムショ飯に書いたが、受刑者が飢えるのは甘いものだけではない!

情報と言う精神的な飢えもある!

テレビやラジオの視聴時間は限られ、新聞も短い回覧時間の間しか読めない!(私は新聞を購入していたので読めたが)

雑誌や書籍は決められた日に購入願箋を書き、決められた日にしか下付(渡して)されない。

前置きが長くなったが!私が、あの3月11日の東北に居たのにも関わらず、あの東北の惨状を目の当たりにしたのは数日後の事である。

何故ならば、それは我々受刑者は、あの瞬間から全ての情報をシャットダウンされたからだ。

あの日がたまたま矯正指導日と言うカリキュラムを舎房(受刑者の生活空間)で行っており、土日は免業日なので、実質的には木曜の夕方前から舎房に入れられていた訳である。

通常なら、また月曜日から舎房と工場を行き来して刑務作業に当たるのだが、月曜日になっても火曜日になっても我々が舎房から出される事は無かった。

この間に我々に与えられた情報は、地震発生から数時間後の刑務所職員による所内放送のみであった。

内容は、東北地方を震源とする大地震が発生し停電が起きている!
現在、当所においては自家発電設備を稼働させている!
また地震の影響による交通網マヒや諸々の事情で自家発電設備を稼働させる為に必要な重油が確保出来ない恐れがある為にテレビやラジオなどの不用なモノは規制すると!

また、刑務所は不急不足の時には優先的に電力を回して貰う電力供給協定を電力会社と結んでいる為、重油が底ついても大丈夫だと!

その時は、大変なんだろうな?程度の認識しかなかったが、工場に出さず情報も統制する日が続く中で、徐々に只事ではない状況なんだと!思いはじめた。

震源がどこで?どのくらいの被害が出ているのか?
ましてや津波や福島原発の事故など知る由もなかった。

つづく!