オールド・パーを開封
152歳まで生きたと言われるイギリスのトーマス・パー氏からネーミングされたオールド・パーを開封した。例によって頂き物だが、高級スコッチウィスキーとして知られ、日本では岩倉具視が西洋文化の代表として欧米視察のお土産に持ち帰り、エリート層の間で広まった。政治家吉田茂が愛飲するのに憧れて田中角栄も生涯これを飲み続けた。と言っても庶民のjinjiがその奥深さを判るはずもなく、淡々といつものオンザロックで頂いた。
夏はそうめんばかり食べてしまう。食べやすいのもあるが、好きだ。今夜は少し変わった味付けで頂いた。スタミナそうめんは生姜ベースのタレ、トッピングされた鶏肉はニンニク醤油に漬け込んで揚げた。奥は鶏肉、野菜の味噌煮込みと枝豆。中華&和風にスコッチだが、これが意外にストライク。猛暑を乗り切る卓上の応援料理だ。
最後の数杯
Long Jhonが残り少なくなった。「特級」のラベルの付いた年代物だったが、好みに合って大変美味しく頂いた。混じりけのないストレートな味は忘れることはないだろう。気温も上がってきたので、最後の数杯をハイボールにしてみた。数十年前に流行った飲み方だが、今若い人たちにも人気で「やっぱりハイボールは永遠だ」と言いながら美味しく頂いた。飲んでいくうちに「せっかくの味はオンザロックに限る」と少しブルーになった。
エスニック風にメニューが揃った。カジキマグロのカレー風味にごま油で炒めたトマト。左後ろはバジルソースで合えたマカロニとじゃがいも。右奥が夏野菜の定番、茄子の味噌炒め。油分を刺激的なソーダが柔らかく分解してくれたお陰であっさりと頂けた。
特級
またまた頂きもの。人さまから頻繁にお酒を頂くということは、こいつほんとうに酒が好きなのだろう、いや絶対好きだ。と思われているからだろうが、誠に有難きこと。ボトルの首に「特級」とある。1989年に酒税法の改正によって廃止された階級だが、少なくとも22年以上前のロングジョンということになる。それの価値がどのくらいかはおいといて、オンザロックで頂いているが、柔らかく飲みやすく、酔い口もいい。これなら呑まれても本望だと思う。
グラスは下北沢で求めたと記憶している。もう20年以上前なので定かではないが、前回赤ワインを注いだグラスよりさらに薄い口あたりで繊細さを感じる。20年よく消えずにお供してくれるものだと嬉しくなる。
本格的な夏にはほど遠いが、食事だけでもそれを感じたいものだ。そうめんを棒棒鶏風にアレンジして頂いた。ピリッと効いた辛さがいい。器が小さすぎたのは一考。西米良コロッケは値段の割には贅沢な品だ。材料代が掛かってとても商売として成り立ちそうもないが、食べる方は大満足だ。青椒肉絲は色の割には辛かった。