野毛山動物園 最終回です。


最後はやはりネコ科で〆ます^^。



クロジャガーさん
クロジャガーさん


お名前は「オジャガ」。今一度言いますが、いいのか?そのネーミングセンス!(笑)

動物好きの方ならご存知かと思いますが、よ~~く見るとクロジャガーも模様がちゃんとあるのです。ただ、この日は曇り空で檻の中も暗く、まったく確認できませんでしたが・・。目は琥珀色のように見えました。


オジャガは子供の頃に事故で前足の一本を切断してしまいました。何年も病院でリハビリ生活をしていたそうです。

ただ、リハビリ生活がつまらなかったのか、病院の雰囲気に馴染めなかったのか、オジャガはずっと元気がなかったということです。そこで、思い切って動物園に戻してみたところ、今までの様子が嘘のように元気を取り戻したのだそうです。

飼育員さんのことも覚えていたようで再会したときは大喜びだったとか。なにはともあれ元気になってよかった!



クロジャガーさん2

写真ぼけぼけですみません・・・・(汗)。

お食事を済ませ、ご満悦の様子です。



野毛山動物園にはクロジャガー、トラ、ライオンとネコ科達がいますが、京都市動物園同様、やはり虎の写真は撮れない!

大分のアフリカンサファリではゆっくりとしていた虎さんですが 、動物園の檻の中ではずっと歩き回ってばかり・・・。狭いところが苦手なのでしょうね・・・・。もっと大きな檻を用意できないものでしょうか。

そんなわけで、虎さんの写真はありません。




ライオンさん

ぬぉ~~~~~んと大あくびのライオンさん。お名前は「モドリ」。どんな意味なのだろう?

舌がびよぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん。



ライオンさん2
おっと、あくびのあとはきちんと舌をしまわなくちゃ。


モドリさんは御歳22歳!長生きです。たてがみも短くなってしまい、ご老体の雰囲気。

このモドリさんはとっても雰囲気のあるライオンさんでした。だてにご老体ではありません。落ち着いた様子と何でも知っているような優しそうなお顔がステキでした。



ライオンさん3



たまたま居合わせた職員さんが「寒いのが苦手でね、昨今の冬はすぐに室内に入りたがって後ろのほう(室内への扉近く)ばかりにいるんだけど、今日はご機嫌みたい。ラッキーですよ。」とこれまたとても感じ良くお話してくれました。

ほんとに、この動物園の職員さん達はみんないい人ばかりでした。あちらから、積極的に話しかけてくださるのです。

優しい職員さんと一緒なので、長生きなのかもしれませんね。



野毛山動物園については、もうひとつ触れなくてはいけないことがあります。

それはフタコブラクダの「ツガル」のことです。

ツガルさんは、足の関節が悪く、立ち上がることができません。寝たきりの状態なので、床ずれを防ぐために毎日職員さん達で寝返りを打たせてあげているそうです。

当然のことながら、歩行できなくなることは自然界では死を意味しますし、家畜として飼育している場合でもラクダが歩けなければ意味がなく、生かしておくことはないでしょう。

立ち上がることができなくなってしまったツガルさんが毎日どんな気持ちでいるかは誰にも分かりません。

でも、ヒトはヒトの考えで、動物園は動物園の考えでできることを動物達にしていく責任があります。

寝たきりのツガルさんを見て、また命について考えました。

もちろん、その命に対する私の考えもヒトのエゴにまみれていることはわかっているのですが・・・。



野毛山動物園、おわり。