いないんだぜ


EP「BONUS」にもミックス違いで入ってるのでチェックだ




曲の成り立ち、歌詞


上島竜兵さんが亡くなったことについての歌。


内村さまぁ~ず #403『NEWダチョウ倶楽部を引き出したい内村さまぁ〜ず!!』を観てハッとして出来た。この回まだAmazonプライムとかで観れるはず。「いないんだぜ」というフレーズも、そのまんまジモンちゃんが言ったフレーズだったりする。

自分と星野の殆ど唯一の共通の趣味が「内村さまぁ〜ずを観る事」だったりしたので、その番組にしょっちゅう出ていた竜ちゃんが亡くなった時はそれはそれはショックだった。「レモネード・アワー」が出る直前だったかな、同作のライナーノーツを作る作業があったんだけど星野は「そんな気分じゃない」それを放棄した。自分も当然だわと思いOKした事を覚えている。本当にダントツで食らってしまったのだ。


で、歌詞なんだけど、読むと分かるけど歌の中に3回出てくる「あいつ いないんだぜ」以外の所は竜ちゃんは全く関係ない。それ以外の歌詞は本当はなんでも良くて、例えばっていう事で2年前当時の話が3つ載っているだけ。次歌う時は最近あった事を日記みたいに歌っても別に良い。

要は、竜ちゃんがいなくなってしまった世界で、自分は変わらず暮らしていくしかなくて、これからもそれが続く。悲しいとか嫌だとか忘れるとか自分にはなんの選択肢もなくて、ずっとその状態が続く。普通の事だけど、それを歌にしたかった。


さらに言うと、「あいつ」は自分にとっては竜ちゃんだけど、そこは聴く人それぞれで自由に置き換えてよくて、生きてても会いにくい人とか、なんでも良いです。




構成とかの突っ込んだ話


歌いたい事が曲の構成、歌詞の構成と完全に結びついていて、2年前の自分よくやったなーと思う。そしてこの歌詞の造り、チャットモンチーの「例えば、」って曲の影響が大きい気がする。この曲は強烈で、「例えば〇〇〇〇」「例えば××××」っていう歌詞がずっと続く大喜利みたいな構成なんだけど、CDの歌詞カードには歌に収まりきらなかった分の歌詞もそのまま掲載されている(説明できてないかも 調べて読んでください)。この曲にはぶったまげた。歌詞の完成系は一つじゃなくてもっと広がっていくものだって言うことをフリースタイル的なやり方じゃなく提示したすごい曲。

アレ、この話、他の曲解説でもしたっけ。なんだっけなまあいいや。





録音

ライブでちょくちょくやっていた曲なのでさらっと録音できた。リードギター?アドリブっぽい方のギターがヤボったい音で気に入っている。

歌録りを自分がバーっとやって、星野がサビのコーラスをダビングしたんだけど、かなーり後ノリで粘っこく歌ってやっとだらりとタイミングが揃う事が判明した。そこで自分の歌のリズム感がだいぶ後ろなのを自覚した。そりゃ16ビートとか速いのとか苦手な訳だわ。




雀コメント


今までにないニュアンスの曲ができたなー!というのが初めて聴いた感想でした。この曲に関してはサビをうるさくしたい!ってことだけ意見したのですが、なんかこれも毎回言ってる気がすんなーっていまになって思っています。でもなんかいい感じにアレンジが仕上がってよかった。これからは安易にサビ爆音で!とか言わないようにもっと考えます。

この曲はライブでもよくやった。そういう曲がアルバムにもこうして残るのはとても嬉しいです!





今回のブログ、だらりのメイン担当はやり切った!明日は雀担当そして最終回の「わかったわかった」です。