3曲目は「おげれつパラダイス」!謎にトロピカルなヤサグレナンバーだ。
・できた頃のこと
2019年に作った。作るにあたって志磨さんやおとぎ話の感じをすごく意識していたと思う。と言っても、志磨さんの顔を思い浮かべながらチャリを漕いで鼻歌でフフンフンってやるだけなんだけど。これ出来たときは吉祥寺のココナッツディスク周辺の道にいたな。自転車だとアップダウンが激しい、あの周辺。
当初の歌詞はもっともっと直接的な下ネタ全開だった。星野が「曲は良いのにヒドイよぉ」と頭を抱えていた。よくぞベスト収録まで持ち直した!偉い偉い。
・細かい曲作りの話
いつからか自分は、まずAメロ作って、Bメロ作って、そのあとサビ作って、、、って作り方が苦手になっていった。
Bメロよりサビが音高くて盛り上がるって決まってるとなんかしょげる!わざとらしい!ハードル高いよ!みたいな気持ち。
打開策としてこの時からよくやり出したのがAメロがサビを兼ねてる構成。童謡みたいなね。この構成の利点は、歌い出しが光ってたら良い曲だってわかるし、歌い出し微妙なら即ボツにすればいいっていう風にジャッジが楽な所かな。
他によくやるのはA→サビ→A→サビか。このアルバムの1曲目ノーヒットノーラン、後半の薬局デート、なんかないんすかとかがこれだね。
サビってなんやねん期を拗らせた要因の一つとして、昔の曽我部さんの発言がある。
「例えばAメロで歌ってることが一番大事なんだったら、Bメロとかサビとかいらないじゃん。」
これを鵜呑みにした結果が今の自分そのものだなぁ。。。
・内容
あぁー!おげれつだ!俺はおげれつになってしまった!まだ間に合う??無理だー!という構成。舞台は池袋あたりのキタナイ街かな。星野のピーズ感が「やっとハッピー」だとしたら、これは「ふぬけた」「ラブホ」あたりだね。
・音源について
全部おれ、星野不参加。歌詞全無視でメロディに寄せてスチールパンやら乾いたギターソロを入れたら異質な曲に仕上がって良かった。声が太めで嫌いかな。
解説長いよ!
椅子より