「パーフェクトポーカー」がクソ面白い件について(ローカルルール付) | 日々だらくだるく

「パーフェクトポーカー」がクソ面白い件について(ローカルルール付)

週刊少年チャンピオンで連載中の漫画「ギャンブルフィッシュ」で今まさにやっている「パーフェクトポーカー」なんですが、ちょっとルールを調整してリアルでやってみたところムチャクチャ面白かったです。

なんで、ここで紹介したいと思います。

だいたいは漫画と変わりませんが漫画は追加ベットができないようになっていたのでそこを変えてみました。
基本のルールはクローズドポーカーと同じです。
ワイルドカード(ジョーカー)は抜いた方が絶対に面白いです。

何人でもできますが2人がおすすめです。
適当にコインなどのチップとなるものを用意してゲーム開始。

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1、ベット

まずは全員1枚のチップを賭けたのち全員に5枚カードを配り、その後にファーストベットを行います。
このあとのベットも同じ流れで進みますので覚えておいてください。

まずは一人目が次の中から1つ選びます。

チェック(自分の賭け順を飛ばす)
マッチ(掛け金を変えずに勝負)
ベット(掛け金を追加して勝負)
ギブアップ(勝負を降りる)

■チェックした場合・・・次の人は同じようにどれかを選択します。全員がチェックした場合は次のチェンジに移ります。
■マッチまたはベットしたプレイヤーがいた場合・・・他のプレイヤーは次のいずれかから一つ選択します。

コール(掛け金を相手に合わせて勝負)
レイズ(掛け金を追加して勝負)
フォルド(その回での勝負を避ける)
ギブアップ(勝負を降りる)

■全員がコールした場合・・・掛け金を最後にベットやレイズをしたプレイヤーにあわせてそのまま勝負となります。勝敗の決め方は通常のポーカーと同じです。ポーカー - Wikipedia
■全員がフォルドした場合(以降全員フォルドと呼びます)・・・その回での勝負はしません。掛け金が最大のプレーヤーに掛け金を合わせ、最後にマッチ、ベット、レイズしたプレイヤーに2回交換の権利を与えてチェンジに移ります。
■コールとフォルドが同時に出た場合・・・コールしたプレイヤーだけで勝負します。フォルドしたプレイヤーは掛け金を合わせる必要はありません。
■誰かがレイズした場合・・・マッチやベットをしたときと同様にコール、レイズ、フォルドを全員に問います。(レイズは1回のベットタイムに1回だけ可能。マッチやベットをした人もできません)

※ギブアップはほとんど使いません。相手がフォーカードをそろえていることが確実で、ストレートフラッシュが狙えないというときぐらいです。ギブアップしたプレイヤーがいる場合は、それ以降そのプレイヤーはいないものとして扱います(ギブアップしたプレイヤーの掛け金は没収)

勝負となった場合ここで終了ですが、全員チェックや全員フォルドとなった場合、次のチェンジに移ります。

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2、チェンジ

順番にカードの交換を行います。
任意の枚数(0~5枚)のカードを表向きに捨て、同じ枚数山札からとります。
これを全員で行った後、ベットタイムで2回交換の権利を得た人物がいた場合(全員フォルドの場合)そのプレイヤーはもう一度交換します。
※捨てカードを全部把握できる人はほとんどいないと思うので、順番に並べておくことを推奨。慣れたらマージャンのように捨てた人ごとに分けた方がより楽しい。

そして次のベットタイムに移ります。つまり上の1、ベットに戻ります。

何度か繰り返し山札がなくなってきた場合は次のようになります。

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3、ショーダウン

山札の枚数が4枚以下の場合、山札の枚数を超えてカードを捨てることはできません。
そして山札がなくなった状態でベットタイムに移った場合、チェックとフォルドが禁止されます。
つまり勝負するか(マッチ、ベット、レイズ、コール)降りるか(ギブアップ)しかありません。
このときマッチといわずにショーダウンといった方がいいでしょう。どうでもいいですけど。

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このゲームの特徴


全員フォルドのときのゲーム進行と、交換に捨てカードを表にするのが特徴です。
捨て札が全て公開されるので相手の手役が読みやすく、ほとんどの場合最後まで交換することになるので手役が強くなりやすいです。また相手をフォルドさせても勝てるわけではありませんが、(絶対ではないですが)掛け金が増え、交換回数が増えるため大幅に有利になります。

特に交換が多くなるので手役の選定は重要で、できる限りフォーカードを狙うと勝ちやすくなります。スリーカードもかなり勝ちやすいです。

ここが面白いところなんですが、ストレートやフラッシュは通常のポーカーではそこそこ強い役ですが、このパーフェクトポーカーでは狙わない方が賢明です。実際のポーカーではかなり強いはずのフルハウスもスリーカードより勝ちにくいです。序盤にフルハウスをそろえても崩していかないとたいてい負けます。

なぜかというと、このパーフェクトポーカーはこちらの手役がよくてどれだけ勝負したくても、相手が受けてくれないとそのまま続行してしまうからです。
2回交換の権利があるとはいえ、ストレートやフラッシュやフルハウスは全カードを使ってしまっているので、それにこだわっていると一切交換できなくなり、相手が交換し放題になります。相手は捨て札がわかっているので山にどんなカードが残っているのかも予測でき、実質どんな役でもそろえることができます。夢のストレートフラッシュでさえ余裕でいけます(相手のカードの読みが必要ですが)
つまり手札を使いすぎる役は、よほど強くない限り避けた方が賢明なのです。

その点フォーカードなら、ストレートフラッシュ以外には勝てる上1枚交換できる状態を維持できるので、相手の手役完成を邪魔することができます。最終形はフォーカードがベストです。
またフォーカードを目指していれば、相手が捨てたカードでフォーカードが無理とわかっても、スリーカードやフルハウスにすぐ切り替えられるので有利です。

また、捨て札公開のため相手の手札が読みやすく、その分だけブラフも効きやすくなります。
たとえば2ペアなどは手札を1枚しか交換できない上かなり弱い役ですが、1枚だけ捨てることで4カードのフリをすることもできます。
ブラフで相手を降ろしても得られるのは交換権利だけですが、勝敗が決まるわけではないので相手は簡単にフォルドしてきます。しかし交換権利は思った以上に強力なので大幅に有利になります。

ネタもとの「ギャンブルフィッシュ」では「絵札に寄せていく事が重要」といっていましたが一概にそうは言えません。
なぜならそう考える人が多いため、低い札は捨てられやすく山札に残っている枚数がわかりやすいからです。
フォーカードを狙う場合数字の強さはあまり関係なくなることがほとんどなので、見切りを付けやすい低い数字のフォーカード狙いはかなり有効です。

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遊んでみたところでの感想はこんな感じ。感覚的にはほぼマージャンです。捨て札取れませんけどねw
ツーペアやフラッシュ、ストレートが使えないにもほどがあるのでこれらの役の強さを変える必要がありそうですが、それ以外はかなりバランスが取れていて非常に熱いゲームに仕上がってると思います。
クローズドポーカーのやり方を知っていれば、1対1なら簡単に覚えられると思いますのでぜひやってみてください。

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まだルールの調整は必要だと思いますが、それでも十分すぎるほど面白いですよ。
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カードマジックをやるなら紙製がいいですが、遊ぶだけなら耐久性の高いプラスチックがいいです。
ってかこれ任天堂じゃねーかw
あれだけ家庭用ゲーム機で儲けてなお、いまだにトランプと花札を捨ててないというのはある意味すごいです。


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このゲーム(11巻収録予定)が載ってる漫画。おすすめ。
ギャンブルより女の子を脱がすことの方がメインになってきているような気がしますが、多分気のせいです。