とある、カーテンから漏れる日溜まりと…そよ風。
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一卵性双生児

君と僕。





君がいないと僕が生きていけないわけじゃない。






僕の中で溢れかえるナニカを分ける為に君が生まれた。





だから、別にいないから死ぬわけじゃない。











でも、神様の優しさで生まれた君がいなくなってしまったのなら、僕は優しくなれなくなる








君が抱えてくれたナニカを持て余して、それどころじゃなくなるから。









君は君じゃなくて、君は私だった。





二人称じゃなくて、一人称。











僕と私。











両方僕で、両方私。












ジキルとハイドみたいだ。

陳腐なものが奇跡を作り出す事にようやく気付いた

どうしようもなく、いとおしく感じる時に何ができるか







何をしたいかじゃない







何ができるか















したい事なんて、大体決まってる









けど、それを性欲からきたものじゃないと言い切れる自信がないんだ。









だから、ルールブックにのっとった事しかできないんだ。









何ができるか














抱擁、手をつなぐ、頭を撫でる









いや本当は、身の毛もよだつような甘ったるい言葉を言いたい
















君が、僕をそんな気持ちに駆り立てるんだ

















抱けなくたっていいから、左後方で笑っていて下さい

壊す為に作り出し、作り出す為に壊す

電流が信号となり、頬の皮膚をひくつかせる









それが、唯一の表現方法





感情や意見ではない不透明で不明瞭な電流









人はそれを忌避する






それは人間性を覗く望遠鏡








避けていく人々、眉頭を寄せる人々、哀れむ人々









それを確認して、僕は胸を撫で下ろす









頬で作り上げた正門を見て感嘆する









だらしなく首を垂らした錆びた錠










頬に電流が走る
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