母というもの | 北林ちかこのブログ

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並木道を優しい風が通り抜けるように、自然体で生きたい

こんにちは。

 

やましたひでこ公認

チーフ断捨離®トレーナーの北林ちかこです。

 

親子関係はむずかしい…。

 

一番近しい関係だけに、

言わなくても分かるだろうという前提のもと、

他人には普通にする気配りや気遣いを、

カットしてしまう。

 

遠慮も配慮も希薄な関係。

 

それは甘えなのかもしれないけれど。

 

特に母親というのは、

人が生まれて初めて遭遇する人間関係。

 

誰よりも長く一緒にいる相手で、

誰よりも分かってくれているはず…と思い込む。

 

だけど、親子といえども

不完全な人間同士。

 

誰よりも分かってくれる…なんて、実は幻想でしかない。

 

その期待が裏切られた時、

勝手に期待したにも関わらず、人は傷つく。

 

そしてこじれていくのだ…、

親子関係といやつは。

 

母親との関係性で悩むケースは、

断捨離の仲間内でも、珍しくはない。

 

実に多くの方たちが、

断捨離という自分と向き合うツールを使うことによって、

いびつな母子関係に光を当て始める。

 

たくさんの不満を並べ立て、

母親の無理解と横暴さを嘆き、

いかに自分が苦しんできたか、

いかに自分が愛されていなかったか、

いかに自分が生き辛いかを、

とうとうと述べる。

 

いいよ、私にもそういう時期があったから、

その気持ちはよく分かるし、

受け止めることも、やぶさかではない。

 

話を聞くことは、全然いやじゃない。

 

鬱積した気持ちを吐き出すことは、

誰にとっても必要なことだから。

 

 

だけどひとつだけ覚えておいて。

 

母親というのは、

良くも悪くも人生というものを、

身をもって教えてくれる存在だけど、

彼女がいなかったなら、

貴方もこの世にいなかったということを。

 

兄弟と比べられて悔しかったかもしれない、

いつも頭を押さえつけられて、

鬱陶しかったかもしれない、

口やかましく叱責ばかりされていたかもしれない、

堅苦しい価値観で縛られたかもしれない、

敷かれたレールの上を歩くことを

強要されたかもしれない。

 

自分が自分であることを、

自分の心が感じるままに感じることを、

自分の気持ちを表現することを、

禁じられていたかもしれない。

 

だけど、その人がいなかったら、

そうやって苦しむ経験をする自分も

この世に存在しなかった。

 

自分が年を重ね、

いろいろな経験を積み、

子どもの頃や若い頃には分からなかった

人生の酸いや甘いを実体験として知るようになると、

倍返ししてやる!…というような気持ちは、薄れていく。

 

それは神格化していた母親も、

自分と同じように、

一人の不完全な人間だと分かってくるから。

 

お母さんには、

誰もが聖母であってほしいけれど、

自分が母になってみればよく分かる。

 

そんなことはあり得ない。

 

むしろその不完全さを晒すことで、

私が変わるきっかけを、

成長するモチベーションを、

不完全な自分を好きになるチャンスを、

あえて与えてくれたとさえ思えてくる。

 

先週、母の誕生日だった。

 

我が家と弟夫婦と一緒にお祝いをした。

 

あの年齢で、

お肉が食べたい…というリクエストには、

びっくりしたけれど。まったり

 

母は何度も何度も、

「今日はね、子どもたちが

お誕生日のお祝いをしてくれるの」…と

仏壇の父に報告したことを口にした。

 

とても嬉しそうで、

そんな顔を見ていると、

こっちも嬉しくなってきて。

 

これまでの母と私の関係は、

決して平穏無事だったわけではない。

 

でも昔のことは、もうどうでもいい、

今は、残りの人生、

できるだけたくさん愉しい思い出を作ってほしい…と、

心から願っている。

 

そんな風に思えるようになったのは、

母が変わったからではなく、

私が変わったから。

 

私が自分を憐れむ人生をやめ、

自分の気持ちを大切にし、

幸せになってもいい…と自分に許可をだしたから、

笑顔になった私の世界に住む人々も、

みんな笑顔になってきただけのこと。

 

全ては自分発。

 

相手に向いていたベクトルを、

自分に向けることから。

 

人を責めるエネルギーを、

自分を愛するエネルギーに転換したことから。

 

自分をとりまく世界って…、本当に変わるんだよ。

 

 

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